2024年11月1日(金)・2日(土)の二日間、「東京メトロ有楽町線延伸(豊洲・住吉間)及び豊洲駅改良工事 〜豊洲駅ホーム増設土木工事〜 工事説明会」が開催されました。
場所は豊洲西小学校。
※ 説明会配布資料を本記事の末尾に掲載しています
ちなみに、2日目の説明会は11月2日(土)に13時30分より開催されますので、この記事をご覧になってから知った方はぜひ足を運んでみてください。
今回の説明会はあくまでも「豊洲駅ホーム」の説明会なので、豊洲小学校やその周辺での工事に関する説明はありません。
説明内容は二日間とも同じ内容とのこと。
ただ、2日目に参加される方々が質疑応答のときに質問が1日目と被ってしまうと時間がもったいないので、1日目に出た質疑応答をこの記事の後半にまとめておきます。
豊洲駅ホーム増設土木工事についての説明会(2024年11月)
出席者
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 東急・矢作・京急建設工事共同企業体
東京地下鉄の工事担当所長・川上氏
「工事開始に先立ち、住民に工事の説明をする機会を設けた。住吉方面へのアクセス利便性のほか改良工事でバリアフリーなどの設備を充実させる。また、駅の混雑緩和にもつながる」
と挨拶のなかで説明がありました。
豊洲駅ホーム増設に関わる土木工事について
以下、プロジェクターのスクリーンでスライド映像を映しながら進められた説明内容のうち、ピックアップしたいくつかの重要ポイントをまとめました。
- 2020年3月に線路上に設置した“仮設のホーム”は撤去する
- 本体工事は2026年に着工
- 晴海通りは車道で工事するため、交通量を確保するために歩道を狭くして車道を補う
- 晴海通りの豊洲センタービル横にあるバス停(りそな銀行前の降車専用バス停)のみを一時的に移設する
- 地上からの掘削は、豊洲駅の地下3階にあたる約21メートルまでおよぶ
- 豊洲駅のホーム階(地下3階)の1番線側(新木場方面行き)の壁を壊す工事を行う
- 既存のホームは工事をしないので影響はない
- 掘削工事中のダンプ通行は1時間あたり15〜20台、構造物建造時のトラックミキサーは1時間あたり20〜30台が通行する予定
説明会1日目での質疑応答
それでは、2024年11月1日に行われた質疑応答をまとめましたので、参考までにご覧いただければと思います。
質問や回答でわかりづらかった言い回しについては、筆者側で一部修正しています。
(※一部聞き取れなかった内容についてはやむなく省略しました)
なお、一番知りたかった豊洲小学校での工事については、今回の説明会の趣旨である豊洲駅ホームの工事業者と異なるため、説明の対象外でした。
Q1:豊洲駅の工事期間を具体的に教えてほしい
→ 2026年から、杭打ち、覆工板、掘削、構築物の建設を順次開始する。2030年代半ばより使用開始へ
Q2:各駅の出入口などレイアウトは?
→ 豊洲駅は資料通り。他の駅はまだ未確定。
Q3:豊洲小学校周辺での工事や校庭が使えなくなることについて教えてほしい
→ 今回は豊洲駅の説明会であり、豊洲小学校周辺工事はまた別業者になるため答えられない。ただ、延伸ルートが豊洲小学校の地下を横断するため、開削工事を予定している。学校への影響は最小限にする予定。詳細が決定したらまた改めてお知らせする。
Q4:工事期間が10年と長いが、豊洲駅の混雑している既存ホームへの影響は?
→ 既設のホームは工事をしないので特に心配はないが、一時的に出入口については狭くなったり閉鎖するような影響を見込んでいる。
Q5:豊洲小学校の校庭での工事期間は?仮の校庭が設けられる予定という話があるがどうなのか?わかっている範囲で教えてほしい
→ まだ工事の発注前なので期間などは検討中。校庭への影響は関係者と協議中で、発注後に改めてお知らせしたいと思っている。
Q6:豊洲小学校の校庭や学校の移転は可能性ある?今回の説明会が最後になる気がするが、このあとに小学校工事についての説明会はある?晴海通りの横は狭い道路で都営住宅やマンションもあり、工事で地盤が弱くなるような気がするが、図面などの資料も見せてほしい
→ 小学校の移転は予定していない。校庭には影響があるため関係者と協議中。今回の工事は豊洲駅ホーム増設の説明会であり、小学校での工事はまた別の業者へ発注するため今回の説明は対象外とさせていただく。トンネル工事は区道の範囲で済む予定なので、都営住宅へ影響があるものではない。
Q7:ホームを増設したら混雑を緩和できる根拠を教えてほしい。そもそも列車の運行本数が増えるので混雑は変わらないのでは?また、延伸する列車は豊洲止まりになるのか、有楽町方面へ行く予定なのか?
→ 現在のホームは列車から降りた客が改札階に上がりきる前に次の列車が来ることで混雑している。増設後は客が上の階に行きやすくなるためホームの混雑を緩和できる。運行ダイヤは現在検討中。豊洲止まりになるものもあったり、都心方面に行くものもあったり、豊洲駅で乗り換えなくてはいけなくなる可能性もありえる。
Q8:ホームが混雑しそう。乗り換えでも改札階にいく必要があるのでホームが混みそう
→ しっかりと利用客の調査に基づいて混雑緩和を予測している(※メモ不足ですみません)
Q9:改札口は?
→ (発表済みのとおり)現状よりも改札口を増やす。調査をもとに検討して、改札階に人は滞留しないと予測している。
Q10:豊洲〜住吉は有楽町線とは異なる名称になるのか?始発や終発への影響は?快速や急行についても知りたい
→ そのままの名称(有楽町線)になると思う。ダイヤはまだ検討中で、どこか始発で終発になるかは未定。延伸のなかでは快速や急行は考えておらず、特段に何もなければ現状通り。ただし、ダイヤ改正時には変更はあるかもしれない。
Q11:増設するホームと改札階の移動は地下2階を通らずにダイレクトで行き来できる計画?もしそうなら外国人観光客など乗り換え客が混乱するのではないかと心配
→ 改札階(地下1階)〜ホーム階(地下3階)について、増設ホーム側は途中の地下2階を通らずにダイレクトに行ける計画。地下2階にはどうしても移設できない大きな埋設物があり、地下2階の工事ができないのが理由。
Q12:豊洲駅前交差点の四丁目側にある花壇や植栽帯が工事で撤去されると聞いている。また、豊洲町会の監視カメラや商店街の街路灯も工事の影響で移設するとの話があるが、移設場所と移設期間は?
→ 工事中は花壇などを一時的に撤去する。防犯カメラや街路灯は遠くない場所へ移設するが詳細は検討中。期間については、どうしても工事の早い段階から終わりまで約10年は影響する。
Q13:延伸計画が立ち上がった当初と違って今はさらに利用者が増えているし、本当にホームの混雑が緩和されるかわからない。人数など具体的な数値などを記した計画書を見る方法はあるか?
→ 過去に延伸を見据えてホーム工事をしたが、確かにあれから人口や利用客が増えた。現在の豊洲駅の乗降客数は20万人。将来的には40万人くらいになると見込んでそれでも問題ないように計画している。計画書の閲覧はできない。
Q14:資料の縦断面図だと交差点側の新設改札は別々になっているように見えるがどうか?シールド工事などの説明会は別に開催される?木場駅の工事のように歩道が通りづらくなる?
→ 別々の改札となる。説明会は検討中だが必ずお知らせする。工事は同様の影響があるかと思うがご迷惑がかからないように作業していきたい。
説明会配布資料
最後に、説明会で参加者に配布された資料を載せておきます。一部ページ数が飛んでいる印刷物がありますが原本どおりです。
(別途配布されたA3サイズの資料は既存のA4資料を拡大したものなので省略)