豊洲に2018年7月7日にオープンした「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、2022年12月をもって会期が終わり、営業を終了する予定となっています。
会期をさらに延長してくれたら嬉しいですけど、今のところ延長の実現は不明です。
※従来は会期を2020年秋までとしていましたが、2022年12月までへと延長済み
そんなチームラボプラネッツをいま一度振り返ってみようと、2022年1月某日、再び訪れてみました!
やっぱり、何度訪れてみても楽しめるデジタルアートミュージアムです。冬場は冬ならではの作品が楽しめたり、知らないうちにさまざまな作品に変化が加えられたりと、豊洲でかなりオススメの観光スポットなのです。
つい先日には、冬にぴったりな温かいフードメニューが登場したので、併せてご紹介しますね!
※情報は2022年1月現在のもの
チームラボプラネッツの新たに変化した作品やオススメポイント
冬だけ!足湯のように温まれるお湯の作品
光によって水面が美しく変化する『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity』は裸足になって水のなかを歩きながら楽しむ作品です。
なんと、冬の期間だけ限定で水温を温かく設定。36度の温かいぬるま湯の中で作品を楽しめるようになっています!
36度程度の温度は「不感温度帯」と呼ばれ、体に負担をかけずに入浴できる最適な温度なんだとか。入浴といっても膝丈ほどですが、この寒い冬に温かいぬるま湯でリラックスしながら作品に没入できるので非常に気持ちいい!!
また、この作品は収録された映像ではなくコンピュータでリアルタイムに描かれた鯉が特徴。鯉は来場者にぶつかると、姿を花へと変えます。出現する花々は冬季限定の冬の花となり、今だけの季節限定。
オススメは8分間ここに滞在すること。
待っていれば自分たちの周りをすべての鯉が光の線になってぐるぐる回るスペシャルモードを鑑賞できますよ!モードは8分間隔で切り替わるので、タイミングを逃してしまっても待っていればまた始まります!
足が温かいので待つのも苦ではなく、むしろ気持ち良く待っていられますね(*^^*)
なお、チームラボプラネッツの作品に使われている水は常に濾過し、汚濁を取り除いたものを循環しているので衛生面も問題ないとのこと。
さらに、この作品から右手に進むと、もうひとつの作品が!
これも動画ではなく、コンピュータで計算されながらリアルタイムで描かれる『倒景の憑依する炎』です。
裏話があって、チームラボプラネッツのお隣にある「ブランズタワー豊洲」のモデルルームが誕生する前、モデルルームの場所を使ってさまざまな作品のテストをしていたのだとか!
チームラボの専用スマホアプリ「teamLab: FIRE」を使うと、この炎の作品を持ち帰ることができますよ。
復活を遂げたやわらかいブラックホール
本来、順番的に2番目に訪れるはずだった『やわらかいブラックホール』はしばらく展示が中止されていました。それが、このたびようやく復活!
個人的にはブラックホールと言うよりも“蟻地獄”かな。
なぜならば、歩くと想像以上に足が吸い込まれるんです!!
うまく歩けずにドカッとコケてしまった筆者。う、埋もれる。
これこそがこの作品。
人間の身体によって作品が形を変え、形が変わったことによってまた人間が影響を受ける、といった相互性のある作品なのです。
ちなみに開業当初の話ですが、あまりにも床がフカフカで気持ちが良い空間なせいか、壁沿いで足を伸ばしまったりくつろいでいるカップルがいっぱいでした。
クリスタルユニバースには撮影しやすい秘密のスペースが!
同じく、進むべき方向に迷いながら楽しむのが『The Infinite Crystal Univers(クリスタルユニバース)』です。
眩いばかりの光の中を感覚を研ぎ澄ましながら進んでいくこの作品。
なんと、人目を避けながら撮影に没頭できる秘密のスペースがあった!
プライベートと取材でかれこれ合計10回くらいはチームラボプラネッツを訪れている筆者ですが、こんなスペースがあったなんて今まで知りませんでした(笑)
いや〜、チームラボプラネッツは本当に何度来ても新しい発見があるものです。
他人にカメラをお願いしたり、セルフタイマーをセットしたら、思い切ってポーズを決めてみると楽しいですよ。
今回はジャンプしてテンション高めなポーズで撮ってみたのですがどうでしょう?(^_^;)もっと高く飛べると思ってたけど、ぜんぜんでした(笑)
誰でも自由に押していいスイッチがあり、これを押すことで作品のエフェクトが変化。本来なら専用アプリで操作するものですが、ここではスマホを持っていない人でもさまざまなエフェクトを楽しむことができます。
新作の卵はやっぱり夜がキレイ
2021年7月より追加されたGarden Areaにて鑑賞できるのが、『呼応する小宇宙の苔庭 – 固形化された光の色』。
日没時間から光り輝いて姿を変える卵型の物体はOvoid(卵形体)。
Ovoidは人が押したり、風で倒れたりすると、音を出しながら自分で立ち上がります。
そのときに、周囲のOvoidへも影響を与え、同じ色や同じ音で美しい反応の連鎖が起こるんです!
色の種類は全部で61もあるそうで、ぜひ全部の色を見てみたいなぁ(*^^*)
昼間だとシルバーの物体で、日没後から色を発するようになるので、キレイな卵を見たかったらぜひ夜にどうぞ♪
すっかりインスタで人気になった蘭の作品
同じく7月より追加されたGarden Areaの『Floating Flower Garden』は今では順番待ちが出るほどの超人気スポットに!
13,000本の生きている蘭がギッシリ吊り下がっている作品です。
人が近づくと自動的に蘭が上にあがって行って、道を開けてくれる仕組み。
逆に、人が離れると蘭が降りてきて道を塞ぐのが不思議です。
神奈川県の「座間洋らんセンター」から仕入れて、品質の良さはもちろん、その後の管理も徹底しています。
これらの蘭にはチームラボプラネッツのスタッフさんが毎日1本1本に水やりをしているという苦労話も聞けました(笑)す、すごい。
入口付近はレアな撮影スポット。左右に鏡の壁があるおかげで蘭のカーテンに包まれているような写真が撮れます!
なお、この蘭は持ち帰りが可能です。
なんと、1度購入したら、2度めからは無料で持ち帰れます。詳しくはこちらを確認してみてね。↓
ドームは寝転がって天井を見るのがオススメ
筆者がとても気に入っているのが『Floating in the Falling Universe of Flowers(ドーム)』。
ここは立って鑑賞するのもいいんだけど、床にゴロンと寝そべって天井をボーッと眺めるのがオススメ。
スマホの場合はレンズを天井に向けて床に置いて撮ると、まるでプラネタリウムのような映像が撮れます。
きっと自撮りする方も多いでしょう。暗い中で常に流れている作品なので、写真の撮影はなかなか難しいです。
なので、どちらかというと写真よりも動画の方が撮りやすいかと思います!
そのほかの作品もまだまだある!
いろいろご紹介してきましたが、このほかにも『坂の上にある光の滝』や『変容する空間、広がる立体的存在(風船)』などの作品もあるので、ぜひチェックしてみてください!
誰でも見られる『空から噴き落ちる、地上に憑依する炎』や、フードショップの中には『虚像反転無分別』も展示されています。
新メニュー!激辛ラーメンやまぜそばなどメニューが増えた
先日、チームラボプラネッツに突然オープンしたヴィーガンラーメン店「Vegan Ramen UZU Tokyo」。
あれから新商品が登場しています!
ヴィーガンラーメン炎 激辛
まずは、辛さ極まる「ヴィーガンラーメン炎 激辛」(1,650円)が今めっちゃ人気なんだとか。
ベースは味噌で、豆板醤と本味醂、数種類のスパイスを調合したカラシビ油を加えた香り豊かな激辛ラーメン。北海道産小麦をベースに宮崎県綾町の無農薬全粒粉を加えた中太麺にしっかり辛味が絡んで、食べごたえもバッチリ。
ヴィーガンラーメンとは思えない濃厚なコクと刺激的が襲ってきます!激辛好きにはたまらないラーメンでしょう。
せっかくなので、『空と火のためのロングテーブル』の上で、『空から噴き落ちる、地上に憑依する炎』を見ながら食べるとより一層、辛さが増します!
筆者はというと、辛いのはやや苦手な方なので激辛ラーメンはちょっと味見しただけで断念しました。
でも、決して辛いだけでなくしっかりとダシの旨味を感じながら味わえるラーメンに仕上がっていますよ!
それでもやっぱり辛い物が苦手な人は、無理せず他のラーメンを食べましょう(笑)
筆者イチオシは「まぜそば」
最大のイチオシは「まぜそば」(770円)なんです。
実は、2022年1月21日より新メニューを発売。チームラボプラネッツで「まぜそば」や「ぜんざい」などがいただけるようになりました。
撮影用に出していただいた「まぜそば」を試食させてもらうと、これが超絶ウマい!
麺と具を20〜30回ほどよくかき混ぜたらちょうど食べごろです。
味見だけで終わらせるつもりだったのに、あまりにも美味しいので完食してしまいました(*^^*)
挽き肉かな?と思ったのは、なんと椎茸の甘露煮。これに醤油ベースの甘い油でしっかり濃いめの味でいただけるまぜそばに仕上がっています。大葉の香りもよく、めっちゃ美味い!!
メニューとしては軽食の位置づけのようですが、麺は1玉まるまる使っているので決して軽食レベルではありません。しっかり1杯のまぜそばとしてのボリュームがありますよ。
スープ感覚で温まれる「ぜんざい」
さらに、寒いには体の中からポカポカに温まる「ぜんざい」(550円)も試食。
白玉は2つ入って、少しお腹を満たしたいときにちょうどいい量です。
あんこは厨房で圧力鍋を使って小豆からしっかり煮たお手製。ほんのり粒が残った食感の楽しいあんこは甘さ控えめで、スープ感覚で飲み干せます!美味しかった〜。
そして、2月上旬からは新たに「ドーナツ」の販売がスタート。また2月以降に訪れた際には食べてみたい!
チームラボプラネッツで聞いたオモシロ話
最後に、館内を取材させてもらった際にスタッフさんからお聞きした面白いエピソードや裏話をご紹介!
- 深夜にもスタッフがいて、夜通しずっと掃除している
- 新作の蘭は1本1本スタッフが水をやっている
- 蘭を持ち帰れるサービスはけっこう利用者が多い
- 白いワンピースを着てくる女性客がかなりの数いる
- 『ユニバース』は宇宙飛行士が監修した宇宙の香りを漂わせてる
- チームラボプラネッツにある様々な作品を、ブランズタワー豊洲建設
前の土地で検証・実験などテストしていた
2回めも10回めも楽しめるチームラボプラネッツ
2022年12月で閉館予定のチームラボプラネッツですが、このように見どころがたくさんあるし、何度行っても発見がある魅力たっぷりなミュージアムです。
まだ足を運んでいない人も、もう何度も訪れている人も、ぜひ会期が終了するまでに行ってみてはいかがでしょうか!
2022年2月の営業情報
■開館時間
平日 10:00〜19:00
土日祝 9:00〜19:00
※最終入館は閉館の1時間前
■休館日
2月14日(月)〜18日(金)
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