たいへんショッキングなニュースをお伝えしなければなりません。
豊洲で長年営業を続けてきた和食居酒屋の老舗「安庵(あんあん)」が2020年5月某日をもって閉店しました。
安庵は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、他店に先駆けていち早く4月7日から無期限の自主休業を実施。一時期は貼り紙を付け替えて5月7日からは営業再開する見通しとしていましたが、その後もシャッターを閉めたままでした。
営業を再開することなく、閉店を決定。
非常に残念な結果にたいへんショックです。。。読者さんの中には安庵さんのファンだった方も少なくないでしょう。
安庵は豊洲住民や働く人に愛される和食店
安庵といえば、魚を中心にした美味しい和食と和食にぴったりのお酒を楽しめるお店として人気でした。
決して広いお店ではないので夜は常連さんや家族連れが訪れ、昔からの豊洲住民に愛されているお店だったんです。
豊洲市場から毎日仕入れている焼き魚や新鮮な刺し身をリーズナブルな価格でいただけるとあって、昼にはよく近隣に勤めるサラリーマンやOLが列をつくっていました。
安庵の店内はすでに片付けが開始
実は、安庵さんの閉店に関する噂は少し前から耳に入っていたのですが、安庵さんは店頭や公式サイト・SNS等で「休業」としており、5月16日の時点ではまだ「閉店」を公表していません。
なので、今日までとよすとでの記事化は控えておりました。
(↑営業中のころの安庵)
ただ、現実には、少なくとも5月17日の時点ですでに店内の整理・片付けが進められています。また、一部の常連さんには閉店を告げていたことも明らかになっています。
17日、筆者は知人を通じて安庵さんの片付けに誘われまして(実際には行き違いで片付けそのものには参加できなかったのですが)、安庵さんの閉店について確認が取れたため、このタイミングで記事化することにしました。
遅くとも6月末までには片付けが終わり、内装工事が始まるもようです。
「肉のイチムラ」が安庵の跡に移転へ
安庵さんが閉店となるのはとても残念なのですが、悲しいニュースとともに嬉しいニュースもあります。
つい最近決まったばかりなのですが、なんと、安庵の跡地に入居するのが「肉のイチムラ」に決定したのです。
肉のイチムラさんはビルの建て替えで移転を余儀なくされ、他の空き店舗を探しているところでした。つい先日5月16日をもってこれまでの店舗を閉店しています。
一方、営業を続けるかどうか迷っていた安庵さんは、たとえ店を閉めたとしても賃貸契約の期間がまだ残っていたに違いありません。
肉のイチムラさんがすぐに入ってくれれば安庵さんはムダに家賃を払う必要はなくなるため、ベストなタイミングで両者の思惑が一致し、スピード決定したようです。移転や工事に関して肉のイチムラさんはすでに契約を済ませているとのこと。
お互いに古くから豊洲の街を見守ってきたお店同士ですし、将来に向けた気持ちの良いバトンタッチが行われたのでしょう。
安庵のテナント跡地では6月から工事が行われ、8月3日に肉のイチムラがオープンする見通しです。
※念のため、「肉のイチムラ」と「味処いちむら」は関連のあるお店ですが、まったく違うお店です。肉のイチムラは精肉・お惣菜・お弁当の販売(5/16で閉店・移転)、味処いちむらは定食・居酒屋(6月末で閉店・移転)です。
大好きなお店を応援しよう
安庵さんのファンにとってはたいへん寂しいニュースとなってしまいましたが、これも新型コロナが引き起こした誰も予想できない結末のひとつと言えます。
安庵や豊洲のお店に限らず、あなたの行きつけの飲食店はいつなくなるかわかりません。食べたり、SNSで発信したりして、大好きなお店をぜひ応援してあげてください。