2018年6月27日、豊洲にチームラボの新たなデジタルアート施設「teamLab Planets TOKYO DMM.com(チームラボプラネッツ東京ディーエムエムドットコム)」が7月7日(土)18時にオープンすることが正式発表されました!
場所はゆりかもめ・新豊洲駅のすぐ目の前です。当サイトでは施設の建設当初からレポートしてきましたが、このデジタルアート施設がようやく正式に発表され、ホッとしております。
6月27日に行われたマスコミ向け発表会・内覧会には国内外から非常に多くのメディアが参加。注目度の高さを感じられます!
発表会にはチームラボの猪子寿之氏、プラネッツの野本巧氏、そして、ゲストに北野武氏が登場。チームラボプラネッツ東京の特長や、先週オープンしたお台場の「チームラボボーダレス」との違いを知ることができました。
【teamLab Planets TOKYO DMM.com】
■営業期間:2018年7月7日〜2020年秋
※2018年9月1日より営業時間が変更
→ 営業時間・休館日
展示作品は巨大なデジタルアートを含む7作品
「teamLab Planets TOKYO DMM.com」に展示されている作品は全部で7作品。作品名は以下の通りです。
- 坂の上にある光の滝
- やわらかいブラックホール
- The Infinite Crystal Univers(ユニバース)
- 人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング(IZUMI)
- 冷たい生命 Cold Life
- 変容する空間、広がる立体的存在(風船)
- Floating in the Falling Universe of Flowers(ドーム)
基本、裸足で館内を進むことになる本施設。順路で行くとおそらく最後になるのですが、これは衝撃的だったので『Floating in the Falling Universe of Flowers (ドーム)』からご紹介していきましょう。
こちらの作品は360°、周りだけでなく上も下も映像が楽しめる超巨大空間。まるで自分が浮いているかのようにも感じますし、世界の一部に溶け込んでいるかのようにも思える作品です。
映像はつねに動いているため、撮影するなら動画の方が良いかもしれませんね。
刻々と変化する音楽と映像で、いつまでもここで見ていたくなりました。スマホアプリ「チームラボ」で作品の演出を操作することも可能。
こういった作品が楽しめるのが「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」です。ここからは発表会でのお話も含めてご紹介していきたいと思います。
プラネッツ野本氏「豊洲は水辺や橋、緑があって」
振り返ると、2016年夏の「お台場みんなの夢大陸」にて期間限定で開催され、20万人以上が来場した「DMM PLANETS Art by teamLab」。それをスケールアップさせて常設展として豊洲にオープンするのが今回の「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」です。
そもそも、どうして豊洲に「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」を作ろうとしたのでしょうか。プラネッツの野本氏は
「まだ建物がないときに訪れたんですが、水辺や橋、緑があってこの場の持つ空間がいいなと思ったんです。半日の過ごし方として、いい感じになるのではないかと思いレストランもつくりました。ただ、工事が間に合わなくてオープンは8月になっちゃうんですが・・・」
と、このデジタルアート施設にピッタリだったと豊洲の街並みを評価。住民としてとても嬉しいお言葉です!
【更新情報】→ チームラボ レストラン、店名は「THE BOWLS」!完全キャッシュレスな決済システムに
加えて、これもすでにとよすとで情報をつかんでいたレストランの件ですが、レストランのオープン日は7月15日ではなく、8月にズレ込むことが明かされました。うぅ、レストランは同時オープンにならずですか。。。ちょっと残念ですね(^_^;)
→ 続報!チームラボが「DMM Planets Art by teamLab レストラン」を新豊洲にオープンへ!最先端技術のレストランに
チームラボ猪子氏「街を好きになる楽しみのひとつに」
やはり気になるのは6月21日にお台場でオープンした「チームラボ ボーダレス」との位置づけ。場所もすごく近いですし、お客さんの取り合いにならないか?と心配になります。
猪子氏は「teamLab Planets TOKYO DMM.com」が2020年秋までの期間限定施設であることに触れながら、
「期間や場所は(プラネッツの)野本さんが決めたんです。(東京オリンピック・パラリンピックで)世界中の人に東京へ来ていただけると思っています。この街を好きになってくれる、多様な楽しみのひとつになってもらえたら幸せです」
と、お台場も豊洲も同じ東京というくくりで考えていて、多くの人が訪れる場所となり、より盛り上がることへ期待を寄せました。
また、『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング(IZUMI)』の場でマスコミに説明する際には、お台場のチームラボボーダレスでできなかったことを豊洲で実現していると明かしました。
「2年前に(お台場のDMM PLANETS Art by teamLabで)やったときには夏場だけだったので冷たい水でした。でも、ここは冬もやるので少し温かい水になっています。たとえば美術館のなかに水を張ろうとすると怒られちゃう。地面のあるところにそれも建物から作れたからこそ、こういった作品を実現できました」
と説明。確かに水は冷たくなく、ちょうど温水プールのようなぬるめの水。長時間ここに足を入れていても風邪を引かなそうです。そして、ゼロから作ることのできたこの場所だからこそ、水を張って常設展示できる作品が可能だったんですね。
こっちから来たんだっけ?と入口に戻ろうとすると、たまたま別の通路を見つけました。
ここ、隠し部屋(通路)なんだそうです。そして、ここにも作品が!『冷たい生命 Cold Life』という名前の作品です。
入館後は裸足に!水の深さは?
さて、みなさんが気になるのはこの水の深さでしょう。濡れるのが心配ですよね。
最も水深のある『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング(IZUMI)』は実際のところ、足の短い筆者が長ズボンを膝まで捲りあげて挑んだ結果、無事に濡れずに済みました。つまり、長ズボンでも膝まで上げれば濡れません。
施設内には着替えのできるスペースがありますので、そこで着替えるのもあり。取材陣の多くは自前でハーフパンツを持参していましたよ。なお、館内ではお客さん向けに(地味ですが)ハーフパンツの貸し出しを行っています。
全7作品のうち3作品は水に足を浸かりながら鑑賞することになります。水辺との境目では無料のタオルを提供しているので、こちらがタオルを持参する必要はありません。
スーパー銭湯等によくあるような縦長のロッカーを完備していて、靴や大きな荷物はロッカーに預けられるようになっています。チケットを提示して入場した直後にありますので、ぜひロッカーに靴や靴下を預けておきましょう。
北野武氏「想像力と実体験がいっしょに来る」
先に『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング(IZUMI)』を体験したゲストの北野武氏は
「面白いですよ。視覚的な映像と実際に水が冷たいのと。脳の想像力と実体験がいっしょに来る」
と、なんとも摩訶不思議な空間だと驚いていました。
他の作品にも触れ、光りながら色が変化する大きな風船が敷き詰められた『変容する空間、広がる立体的存在』が気に入ったとのこと。
こちらがその『変容する空間、広がる立体的存在』です。
風船を強く叩いて衝撃を与えると、ランダムに色が変化。あえて何色と言えないような微妙な色を出しているんだとか。
実はこれらの風船、すべて固定されていないんです。風によってふわふわ浮いたり、ドスンと落ちてきたり。勝手に動かすこともできます。つまり、訪れるたびに様子が変わるわけです。まるで生きているように風船が存在します。
どことなく隙間や通路になっている箇所もありますが、それはたまたまそこに風船がないだけなんです。
身体で感じる作品がまだまだある!
『坂の上にある光の滝』はその通路の少し手前から足元に水があります。くるぶし丈くらいの深さ。
そのまま進むと水の流れる上り坂が出現。ここを上っていく!ちょっとした冒険心がありますね。滑って落ちそう、ってことはないのでご安心ください。また、手すりもあるので無理なく上れます。
後から思い返すと、知らず知らずのうちに2階に上がっていました。水のせいで気が散っていたんでしょうね。
『やわらかいブラックホール』は体験してみてから、あぁ〜なるほどな!それでブラックホールかぁ。と納得。
足が吸い込まれて、うまく歩けない。目に見えているものと実際歩くのとではこんなにも違うんだ〜と感じるはずです。
無理に立ちながら進もうとすると大変なので、体力がきつそうならハイハイして進むことをオススメします。
猪子氏「地元の方にも何度でも足を運んでもらいたい」
とよすとはありがたいことに、猪子氏へ個別インタビューを実施させていただきました。新豊洲の駅前で工事の様子を見守ったり、建設工事の始まる前から何ができるんだろうと、豊洲のみなさんが本施設へ寄せる期待度の高さを伝えると、
「ぜひ、地元の方にも何度でも足を運んでもらいたいですね」
と、猪子氏。たしかに、場所が新豊洲駅前ですから、豊洲のどこからでも自転車や徒歩でも平気で行けるくらい近いですもんね。
営業時間はなんと深夜1時まで。こんな遅い時間帯まで遊べる場所はほかにない豊洲に、絶好のエンタテインメント施設が誕生しました。仕事帰りに、学校帰りに、デートに。思ったときに勢いでteamLab Planets TOKYO DMM.comを訪れ、デジタルアート作品で癒やされる!なんてことが可能です。
「ここでもチケットが買えますので、たくさんの方に来ていただいて一緒に作品に没入し、言葉にならない何かを感じてもらえたら嬉しいです」
と猪子さんは笑顔でおっしゃっていました。最後に「ぜひ宣伝もよろしくお願いしますね」なんて言われてしまい、そりゃ豊洲が盛り上がるためなら!と、筆者は二つ返事で了承(笑)
何社もの取材対応でお忙しいなか、とよすとにもインタビューに応じていただいて本当にありがとうございました!
ちなみに、この作品は『The Infinite Crystal Univers(ユニバース)』というもの。キラキラと輝く光が最高に美しいです。
連動している専用スマホアプリを開き、いくつかあるアイコンを選んで画面外に向かってスワイプすると、The Infinite Crystal Univers(ユニバース)の演出を変化させることが可能です。アイコン(演出)の数は何種類もあるうえ、スマホ画面に登場するアイコンそのものがランダム。他人が操作した演出をただ見てるのも楽しいです!
チケットは前売券・当日券あり!オープン記念で割引も
チケットはネットでも事前に購入できるほか、会場の券売機では当日券が別途用意されています(ネットの在庫とは別!)。日付・時間を指定すれば未来の日程のチケットも購入可能です。すでにチケット販売はスタートしていますので、ぜひ早めの購入をおすすめします!
チケットの料金は割引価格のオープン記念チケットもあって、おトクに来場が可能。詳細はこちらのページでご確認ください。
→ teamLab Planets TOKYO DMM.comのチケット情報
豊洲にできた新たな観光スポットに大期待!
7月7日のオープン10日前に行われた発表会・内覧会の様子をお届けしました。あまりにもお伝えしたいことが多くて、ついつい記事のボリュームが大きくなってしまいましたね(^_^;)
ちょっと情報を整理してまた別の記事でご紹介していこうと思っておりますので、今後の情報もぜひチェックしてみてください!
豊洲にこんな素晴らしいデジタルアートテーマパークができて、本当に嬉しいです。古くから造船、鉄鋼、電力・ガスなど、日本を支えてきた豊洲はどんどん新しい施設が誕生しています。歴史と新しいものが入り交じるこの街はますます面白くなっていきますよ\(^o^)/
なお、teamLab Planets TOKYO DMM.comではアルバイトスタッフを募集中!時給1,200円〜だそうです!
→ teamLab Planets デジタルアート施設のオープニングメンバー
【teamLab Planets TOKYO DMM.com】
■営業期間:2018年7月7日〜2020年秋
■営業時間:最新の営業時間・休館日情報はこちら
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→ 各チケットの違い、会場へのアクセス方法と営業時間・休館日などの情報
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