豊洲4丁目の晴海通り沿いで営業を続けていたバイク販売・修理店の「セフティオートコジマ(SBS江東)」が2020年4月30日をもって閉店しました。
4月30日、店の前を通りかかった際に何やらお店を大掃除している様子だったので気になり、ご主人に少しお話を伺うことに。
「こちら営業どうされたんですか?」
「あぁ、4月末で閉店します」
「4月って、今日が30日ですけど!?」
「あ、今日で閉店か」
昭和30年代から約60年もお店を続けてきたんだそうです。
ライダーに頼られる修理職人のいる店、国内初のSBS
実はこのセフティオートコジマ、「SBS(スズキバイクショップ)」の国内1号店。セフティオートコジマの看板にはしっかりと“SBS江東”の文字が入っています。
オートバイの販売はもちろん、フレームやホイール、フロントフォーク修理を専門とし、ときには「他店で修理不可能と診断されたバイクも修理してしまうという凄腕の整備士がいる!」と評判にもなったお店なんです。
バキバキに割れた見るも無残なフィンが新品同様に復活して喜ぶライダーの声をはじめ、Googleマップのコメントには「とても親切に対応してくれる良いお店」「事故ったら廃車する前に一度相談してみて」などと寄せられ、オートバイ好きから広く愛されているお店でした。
最後に、失礼を承知で閉店する理由を尋ねるてみると、
「なにせもう歳だからね。私はもう80超えてるんですよ」
ボルトを片付けながらそう答えてくださったご主人の姿はとても80歳を超えているようには見えず、まだまだ現役職人の迫力が感じられました。
きっと、この場所でたくさんのバイクと出会い、修理してきたんでしょうね。長い間お疲れさまでした。
もしかしたらセフティオートコジマさんの閉店を知らないバイクファンの方々は多いかもしれません。
残念ながら閉店となりましたが、修理やメンテナンス等でセフティオートコジマさんのお世話になった方々はぜひこれからもそのバイクを大切にしてあげてください。
豊洲4丁目の再開発とは無関係?
ちなみに、セフティオートコジマさんは豊洲4丁目に位置し、渡辺ビルの1階を借りる形で店舗を営業していました。
豊洲4丁目は長期的に再開発計画が進められるエリアとして注目されていますが、セフティオートコジマさんの営業を終えた後もビルそのものは残るとのことで、再開発計画に伴う閉店ではないもようです。
【9月14追記】
しかし、9月14日にこの渡辺ビルの解体と新ビルの建設が判明。新たに5階建てのビルが誕生することがわかりました。↓
なお、すぐお隣では6階建てビル「(仮称)江東区豊洲4丁目計画」の建設が進められています。
【セフティオートコジマ(SBS江東)】
※2020年4月30日で閉店
■住所:東京都江東区豊洲4-4-24
■電話番号:03-3531-6870