開店・閉店

20周年を前に、ららぽーと豊洲のスーパー「あおき」が10月で閉店へ その理由を本社に確認しました

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アーバンドック ららぽーと豊洲2の1階で営業しているスーパー「フードストアあおき(Aoki) 東京豊洲店」が閉店します。

最終営業日は2025年10月31日(金)、この日は18時で閉店となります。

静岡県沼津市に本社を構え、2025年9月現在は県内に8店舗を展開しているほか、県外では東京の豊洲に1店舗のみ営業。

筆者の周りにも豊洲でNo.1のスーパーと評価する人が実に多く、周辺住民からも人気のあるスーパーが閉店するのはなぜなのでしょうか。

フードストアあおきを運営する株式会社あおきの本社に、閉店の理由をお聞きしました。

フードストアあおき東京豊洲店が閉店する理由は2つ

問い合わせに応じていただいたのは、声の感じや会話の内容から長年あおきに勤務されている方なのだとすぐにわかりました。

まず、担当者さんに“閉店の噂”があることを尋ねると、閉店することは本当で、その情報解禁は本日9月1日を予定していたとのこと。

それまでの期間に取引先や関係者への連絡と周知を進めるつもりだったものの、一部の食品系メディアが情報解禁日よりも早く情報を漏らしてしまったそうで、担当者さんはそのことにすごく憤りを感じているようでした。

一番気になっていた閉店理由をお聞きすると、「ららぽーと豊洲との20年間の賃貸借契約が期限を迎えるタイミングであり、その更新をせずに閉店を決めました」というのが“表向きな理由”とのこと。

フードストアあおき 東京豊洲店といえば、2006年にアーバンドック ららぽーと豊洲の開業とともに営業を開始したスーパー。

そして、ちょうど来年で営業開始から20周年の節目を迎えるところでした。

1店舗のためだけにかかる物流コストも重荷に

担当者さんは、「物流の課題も閉店理由です」と続けました。

フードストアあおきは東京豊洲店のほか、過去には神奈川内にも何店舗か出店していましたが、2022年にそれら神奈川県内の全店舗を閉めています。

2025年現在、静岡県を除くと残っていた店舗は東京豊洲店1つのみ。

つまり、東京にある1店舗のためだけに生鮮品や食品を載せたトラックを毎日走らせていたことになります。

物流コストの高騰がさらなる重荷となり、物流的に非効率だった東京豊洲店を閉めざるを得なかった。その決定が賃貸借契約の期限を迎えるこのタイミングだったのです。

また、豊洲はここ数年で他社スーパーが続々とオープンしていることも、閉店を検討する材料になっていたのかもしれません。

ららぽーと豊洲2 解体の噂は否定

担当者さんは、あおきと同じららぽーと豊洲2で2006年から営業してきたネットカフェの「アプレシオ」が8月31日に閉店したこともご存知でした。

加えて、もうひとつの行き過ぎた噂としてにわかに広まりつつある“ららぽーと豊洲2が解体される説”については、あおきもアプレシオも賃貸借契約切れが閉店の理由であり、建物解体説を完全否定しました。

筆者としては、ららぽーと豊洲はフードストアあおきの次のテナントを探している(5月時点)といった趣旨の情報を得ております。

東京豊洲店はあおきの名前を広めてくれた

最後に、東京豊洲店はフードストアあおきの中でも最も売上のある店舗で、業績不振というわけではないことをお伝えしておきます。

担当者さんからは

「東京豊洲店はあおきの名前を世の中に広めてくれた思い入れのあるお店なんです。あおきがあるからマンションを買った、というお客様もいたと聞いております。長い間ご利用ありがとうございました。今後は静岡県の地元スーパーとして引き続き皆さまに愛されるお店を目指して頑張っていきたいと思っております」

と、こちらも感極まってしまいそうな言葉をいただき、筆者もできる限りの感謝の言葉を伝えて電話を切らせていただきました。

ここの餃子や自家製の干物が大好きで。そんなフードストアあおき 東京豊洲店がなくなってしまうことが残念でなりません。これまで豊洲エリアにおいしいお肉や魚、青果を届けてくれてありがとうございました。

 

【フードストアあおき 東京豊洲店】
※2025年10月31日(金)18時で閉店

■営業時間:10:00〜22:00
■定休日:なし(施設に準ずる)
■住所:東京都江東区豊洲2-1-14 アーバンドック ららぽーと豊洲2 1階

そのほか豊洲エリアの開店・閉店情報はこちら

 

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