2022年9月19日の1時(18日の深夜25時)ごろ、豊洲の芝浦工業大学附属中学高等学校に蒸気機関車(SL)が搬送されました!
豊洲市場が休市日である三連休の深夜に、交通量の少ないこのタイミングで車道を一時封鎖。
大型クレーンで釣り上げられた27トンもあるSLがこちらです!
設置後は囲いがされましたが、搬入・設置までの数時間だけSLの姿を見ることができましたのでその様子をレポートします!
SLの一般公開は11月12日(土)から。
豊洲にSLがやってきた!深夜の現地よりレポート
9月19日の1時すぎに芝浦工業大学附属中学高等学校前へ行ってみると、SLと思われるモノが乗ったトラックが車道に停車していました。
白い囲いがされ、中が見えないように搬送されてきたようです。
作業が始まると、まずは巨大クレーンによって囲いが外されます。中からは黒と赤の車体が!
出てきました、SLです!「403」号の数字が確認できます。
続いて、SLをクレーンで引き上げます。約27トンもの車体が簡単に持ち上がってしまいました。
ちょうど深夜2時だったでしょうか。ついにSLが宙に浮きました!
もう二度とこのSLの底を見ることはないのでしょうね。貴重な場面を目にすることができました。
SL、カッコいい!!
作業は順調に進み、モニュメントの展示位置にぴったり乗りました!
設置を担当したのは西武建設の方々。
まるで本当の鉄道を整備するかのように、念入りにSLと線路との当たり具合を確認している様子が伺えました。
勾配の確認だったのか、最後には「ゼロです!」との声で終了。
きれいに設置が完了しました。ご苦労さまです!
3時ごろに再び柵に囲われて、主要な作業を終えました。
136年前に製造された歴史あるSL
このSLは1886年にイギリスのナスミスウィルソンにて製造されたもので、重量は約27トン、機関車の全長は約9メートルあります。
鉄道院時代(国鉄よりさらに昔)に403号機として走行し、のちに川越鉄道(今の西武鉄道)にて4号機関車として活躍。
現役を退いた後には西武鉄道が横瀬車両基地で保存していました。
芝浦工業大学附属中学高等学校は、100周年記念事業のモニュメントとしてこのSLを西武鉄道から寄贈を受けることになり、この日、モニュメントの設置スペースに搬送されたというわけです。
新しい線路と蒸気機関車の復活
設置スペースには、石垣の土台と新しい線路が敷設済み。
かつては石炭埠頭・鉄鋼埠頭などと呼ばれ、東京都港湾局専用線(臨港鉄道)の線路が敷き詰められていた豊洲埠頭。芝浦工業大学附属中学高等学校は豊洲埠頭の付け根とも言える場所にあります。
そのような場所に新しい線路を敷き、蒸気機関車を設置したのだと思うと、何とも言えない感動がありますね!
(※大人の事情で一部表記を修正しました)
一般公開は11月12日より 除幕式やイベントも
11月12日(土)には芝浦工業大学による除幕式典の開催に加え、イベントが予定されています。SLの一般公開はこの日から。
SLと一緒に記念撮影ができたり、洲崎東陽太鼓の披露や豊洲市場からの海の幸・青果の販売、キッチンカーの出店や運河でのハンザ乗船体験など、「ようこそSL祭り」と称してスカイズ自治会をはじめとする近隣団体が実施。
誰でも参加可能だそうなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!
【追記】動画でのレポートを追加しました。
【ようこそSL祭り】
■開催時間:10:00〜15:00(除幕式は11:20〜)
■場所:芝浦工業大学附属中学高等学校 SL展示前・豊洲6丁目第2公園(MAP)
■開催主体:スカイズ自治会、ベイズ自治会、豊洲ぐるりパークJV
■協働参加:豊洲市場、豊洲商友会協同組合、ワイルドマジック、セイラビリティ東京、豊洲ベイクラブ、洲崎東陽太鼓
ちなみに、11月12日までは幕で覆われ、SLの様子を見ることはできませんのでご注意ください。
※記事公開当初、協働参加に豊洲太鼓さんと表記しておりましたが名称が間違っておりました。正しくは「洲崎東陽太鼓」さんです。お詫びして訂正いたします。