予約しておきながら当日お店を訪れない、悪質な無断キャンセルが飲食店でしばしば発生しているようです。
とある休日にコースメニューの団体予約が入っていた豊洲の「モンスタービーフ」。
しかし、来店予定時刻になってもその団体は現れませんでした。
新型コロナの影響が落ち着き、ようやく店に賑わいが戻ってきた矢先の無断キャンセルです。
店長さんはひどく心を痛めていて、この話を耳にした筆者は翌日に家族で食事しにモンスタービーフを訪れることにしました。
実はかなり多い無断キャンセルの被害
本当はこうやって美味しいメニューばかりをご紹介したいのですが、でも残念ながら悪質な客の影響でこれらを食べられなくなる日が来るかもしれません。
飲食店では無断キャンセルの被害がめちゃくちゃ深刻化しているのです。
経済産業省によると、全国の飲食店では年間約2,000億円もの無断キャンセル被害が報告されています。
用意した食材の費用はもちろん、人件費や光熱費などもコストとなります。
その日になっても予約客がなかなか来店しないので心配になったモンスタービーフのスタッフが連絡を取ったところ、一度は電話がつながったものの理不尽な理由で一方的に切られ、キャンセル料を払ってほしいと取り合おうとするも客は無視を続けたそうです。
このときの予約は某グルメ系予約サービスを利用したものでした。
予約サービスにはキャンセル規定が存在し、来店日直前や当日にキャンセルした客に対して、規定に沿ってキャンセル料を払うよう定めています。
それは年間約2,000億円もの無断キャンセル被害から飲食店を守るためのものでもあります。
準備にだって費用がかかっている
「予約」とは、モノの売買などを前もって約束することです。誰でも知っている日本語のひとつですよね。
店はコースの予約が入れば、そのための準備をします。しかも、予約のあったのはモンスタービーフが提供するメニューのなかで最上級のコースでした。
モンスタービーフは最上級コースだけに使用する特別な食材を仕入れて準備したものの、大損害を被ったわけです。
食材は調理して店内の他の客にサービスとして振る舞ったため廃棄にはなりませんでしたが、このとき受け取った客も素直に喜べない部分があったのではないでしょうか。
飲食店を予約するときに心がけたいこと
当たり前のことですから本来誰でも知っているはずなんですけど、どんなレストランでも居酒屋でも、事前に予約する際に人として守るべきマナーを書いておきますね。
- 行けるか行けないか不明なら予約はしない
- 予約済みなのにやむを得ず行けなくなったら、わかった段階でできるだけ早くキャンセルの連絡をする
つい気軽に予約するケースもあるかと思いますが、何のための予約なのかをよく考え、本当にその日に行けるのか自分たちのスケジュールが確定してからお店に予約の連絡を入れるようにしましょう。
モンスタービーフでは某予約サービスとの間で今回の無断キャンセルについての話し合いを続けているとのこと。
この日は最後に大きめのお肉が入ったボロネーゼを食べてごちそうさま!モンスタービーフ、すごく良いお店だよ!
【モンスタービーフ豊洲店】
■営業時間:
月・火: 11:00~15:00(料理L.O. 14:30 ドリンクL.O. 14:30)
水~日・祝日: 11:00~23:00(料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30)
■定休日:なし(不定休)
■電話番号:03-6228-2983
■住所:東京都江東区豊洲5-5-1 豊洲シエルタワー2階209(MAP)
※1Fの「なか卯」右にある階段から2Fへ