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有明にビーチ!水遊びやマリンスポーツを楽しめる砂浜に 2025年3月着工

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2024年9月6日、東京都港湾局臨海開発部海上公園課および東京港管理事務所臨海地域管理課は「有明親水海浜公園砂浜工事(西入江)についての地元説明会」を開催しました。

2026年に「有明親水海浜公園」内の西側エリアに“西入江”が整備され、砂浜、つまりビーチが誕生します!

有明西学園のすぐ北側といった方がわかりやすいかもしれませんね。最寄り駅はゆりかもめ「有明テニスの森駅」です。

ビーチバレーやカヌーなどさまざまなマリンスポーツや砂遊びが楽しめる場となる予定で、砂浜の工事に着手するのは2025年3月ごろで、完成は2026年3月の見通し。

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東京都は以前から有明に砂浜をつくる計画を示していましたが、ただのイメージで終わることなくビーチが現実のものとなります!

有明親水海浜公園の砂浜整備について、説明会で判明したこと

(有明親水海浜公園の“西入江”。左に見えるのが有明西学園)

説明会に参加してお話を聞いてきましたので、情報を共有しますね。

3回にわけて開催された説明会(内容はどれも同じ)。筆者が参加した回は50席ほど用意された会議室が会場で、約25人の地域住民が参加。説明は冒頭の25分くらいで、残りの1時間ほどは質疑応答の時間となりました。

整備計画について

説明会に参加した方々の質問から察するに、有明親水海浜公園の“範囲”がどこからどこまでかをご存知ない方が散見されましたので、まずは有明親水海浜公園の位置関係を確認しておくことにします。

(有明親水海浜公園とその中に誕生する「livedoor URBAN SPORTS PARK(有明アーバンスポーツパーク)」)

まずは、下記画像の運河部分をご覧ください。

赤い線内が有明親水海浜公園です。

ご覧のとおり、旧防波堤を境にし、東雲運河の南側の水域を含む範囲が有明親水海浜公園です。公園のルールや今回の“西入江”のルールもここまで適用されます。

“西入江”が今回の砂浜工事が行われる場所であり、説明会もこの“西入江”の砂浜を対象にしたものでした(開業後のサービス内容はまた別の話)。

ここに砂が敷き詰められて、人工海浜が造成されます。

砂浜の広さですが、“西入江”は台形をしていてそこに奥行き15メートルx横幅163メートルの平坦な砂浜(A.P.+2.5m)となります。

潮の満ち引きで海水に浸かる砂浜や傾斜部も含めると70メートルx230メートルの規模です。

どうしてもすぐお隣にあるお台場海浜公園をイメージしちゃいますが、比較にならないくらい小さいです。

(砂浜ができる現地のようす。2024年9月6日撮影)

ただ、実際に完成したビーチを見たらときっと感動するでしょうね!(今から楽しみです)

設計を担当するのは、パシフィックコンサルタンツ株式会社。

そして、この砂浜の南側には、ビーチバレーコートやトイレ、駐車場、カフェなどの官民連携施設が建設されます。運営するのは、豊洲ぐるり公園のレストラン(ラ・シャンス)などを手掛けるアイ・ケイ・ケイホールディングスです。

砂浜に使用するのは水質改善にも使われている砂

有明親水海浜公園の砂浜には、千葉県の山から採取できる砂を使用します。その量は6万㎥。

実際に現物を見させていただのたので写真を載せておきますね。

(水質浄化にもよく使われる砂を使用)

実は、水質改善にも使用されているほどキレイな砂なので安全

山の砂ですからマイクロプラスチックや細かいゴミも含まれていません。

砂浜といえば、潮の干満や波・強風などの影響を受け、砂はどうしても流出するリスクがあります。

たとえば、お台場海浜公園も月日の経過とともに砂浜が痩せているのだとか。実際に2〜3年に1度のペースで砂を補充しているそうで、有明親水海浜公園の“西入江”も同じように痩せた場合には砂の補充を見込んでいるとのこと。

ただ、シミュレーションによると“西入江”での砂の流出は年間でわずか3㎥ですから、補充しなくてもしばらく砂浜がやせ細ることはなさそうです。

調べたところ、痩せた砂浜を人工的に修復することを「養浜」というようで、これに使用される砂を「養浜砂」と呼びます。

何ができて、何が禁止?管理・運営について

自然と接し、環境学習やマリンスポーツなどのレクリエーションを楽しむ場が有明親水海浜公園の“西入江”としています。

今回の説明会は、砂浜が開場した後のサービスや運営に関するものではなく、あくまで砂浜の整備に関する説明会ですから聞ける範囲は限られていたものの、それでも砂浜の利用について禁止事項が多い印象を受けました

禁止事項

  • 遊泳・釣り・潮干狩り
  • 花火・焚き火・喫煙・BBQ・火気の使用
  • ドローン・凧あげ
  • ノーリードでの犬の散歩
  • エンジンを使うボート・後ろ向きに漕ぐボート
  • そのほか他の利用者への迷惑行為

可能事項

  • 足をつけての水遊び
  • エンジンを使わない6m以内のボートの使用
  • カヌーやシーカヤックなど
  • マリンスポーツ
  • ビーチバレー(コート内)
  • 砂浜を使ったイベントなど
  • 環境学習

前述のとおり、砂浜の運営は民間企業が行いますので、実際に可能な遊びや禁止事項も含めて、ルールはこれから煮詰められていくものと思います。

砂浜は利用時間が設定される・・・

(“西入江”を豊洲市場側から撮影)

砂浜には入場可能な時間が設定されていることがわかりました。

さらに、8:30〜19:00、8:30〜18:00、8:30〜17:00、といったように利用できる時間が季節によって異なるのもわかりづらいです・・・。

また、開門・閉門の時間が判明したことから、砂浜は外部と仕切られた内にあり、門を通らないと入れない仕様のようです。

もっと気軽に利用できる方が良いのになぁと思った反面、事故やセキュリティのことを考えるとそれはそれで仕方がないのかもしれません。

今後の運用や要望に応じて、利用可能時間は変更する場合もありえるそうです。

ちなみに、管理は24時間、3時間毎に巡回警備を行います。また、毎日砂浜のゴミ拾いを実施するとのこと。

“東入江”の砂浜は白紙に

個人的にびっくりしたのは、“東入江”に予定されていた砂浜の計画が白紙になったことです。

有明親水海浜公園の建設が明らかになった当初の計画では、“西入江”だけでなく「有明アリーナ」のある“東入江”にもビーチが作られる計画でした。

(当初、MAP右側の“東入江”に砂浜やビーチバレーコートが計画されていた。東京港港湾局 東京都海上公園計画資料より)

ビーチバレーコートやビーチシェルター・デッキ、休憩所なども同じく“東入江”に作られる計画だったのですが、この計画はなくなり、“西入江”にそれらの施設が集約。

理由としては、“西入江”に比べて“東入江”はマンションが近いこととシミュレーションの結果から判断し、“東入江”には砂浜を作らないとの結論に至った、という説明がありました。

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配布資料(全8ページ)

会場で出た質疑応答まとめ

最後に、筆者が参加した回に出た質疑と応答をメモできる範囲で記録したものをまとめて掲載しておきますね。(一部聞こえずに漏れてしまっています。すみません!)

 

Q:説明を聞くと、禁止事項が多すぎて人があまり来ないような(笑)

→カフェやマリンスポーツ、イベントとかで賑わいを創出したい。公園としての来園者数の例でいえば、大井埠頭公園で年間48,000人、有明親水海浜公園はその半分の面積なので年間24,000人、砂浜の利用者は数千人を予定している。

Q:マンション住民としては子供が遊べるから良いなと思う。東屋やブランコ、すべり台などの遊具も設置してほしい

→砂浜には設置予定はないが、砂浜の背後に東屋やベンチ、遊具を設置する工事をまさに今行っているところ。大規模な遊具は有明親水海浜公園の東エリア(ゆりかもめを挟んで東)で計画している。

Q:最近の気候変動が激しく、強風が心配。

→過去の風速最大13.8メートルだった。これを基にシミュレーションを実施して計画に至った。

Q:砂をここに撒いたら生物がどうなるか。砂浜じゃないとダメだったのか。

→浅場を砂浜にすることで二枚貝の生息が期待できる。使用する砂は生物の生息に適している。また、(東エリアにある)“東入江”は磯浜にする計画。

Q:マリンスポーツをする人は自前の道具を持ち込みたい人も多いと思うが、たとえばシーカヤックを持ち込む場合、コンクリートのスロープと運搬する車のための道路、駐車場が必要だが、それらの整備計画はあるか。

→マリンスポーツに関しては(運営を委託する)民間事業者に任せる予定。そのような要望があるかと思うので、持ち込みなどの運営方法は今後検討したい。

Q:整備概要にある砂の移動予測について教えてほしい(※砂の飛散をかなり心配してる参加者さんがいらっしゃいました)

→数値のシミュレーションで、波や風の強さから予測している。信頼性はお台場海浜公園の調査などから。実際の工事は「飛砂垣」を設置する方向で計画している。砂は飛んでいかないと考えている。

Q:砂浜の利用時間が短いのでは?長くする可能性はある?

→今後の要望や運用のなかで変更することも十分にありえる。

Q:当初、“西入江”だけでなく“東入江”にも砂浜を整備する計画だったが、“東入江”の砂浜の計画はなくなったのか?

→“東入江”はマンションが近いこととシミュレーションの結果もあり、砂浜をつくらない計画に変更となった。

Q:路上駐車やゴミの投棄が問題視されている

→駐車場は砂浜のビーチバレーコート付近に収容台数30台ほどを整備する予定。湾岸警察署とともに路上駐車を取り締まりたい。ゴミ拾いは毎日実施する。

Q:船着場の計画は?外からの船は“西入江”に入れる?

→小型の船着場は整備するもののその船着場は水域管理用(業務用)で、マリンスポーツに使用できるものではない。“西入江”の水域はフェンス(浮き)で締め切って運河の外から他の船は入れないようになる。この水域で安全にマリンスポーツを楽しめるようにするため。

(参考:奥が有明親水海浜公園砂浜工事(西入江)。手前が豊洲市場)

Q:遊泳禁止の理由は?監視は?

→安全面から。足をつけて水遊びする程度は禁止ではない。水域の監視は行う。

Q:手漕ぎボートは楽しめる?

→水域の運用はお台場海浜公園の経験を参考にした。エンジンを使わない6m以内のボートはオッケー。ただ、お台場で危険があった経験から、手漕ぎボートや後ろ向きに漕ぐボートは禁止とする方針。

Q:砂の移動はどの程度?

→シミュレーションでは公園の中での移動がほとんどで、量でいうと年間3㎥の移動を予測している。砂浜は必ずやせるものなので、年間ベースで3.5㎥の補充を計画し、数年分をまとめて補充する(お台場海浜公園も同じように2〜3年ごとに補充している)。

Q:運河では船上から釣りを楽しむ人もいるが“西入江”ではそれができない?

→“西入江”はマリンスポーツやシーカヤックなどのマリンスポーツの利用を想定。釣りを目的として水域に出ていくことは禁止し、旧防波堤の内側は“浮き柵”で締め切る(外部からの船を進入禁止にする)レクリエーション水域。一方で、旧防波堤より北側の運河(豊洲市場側)であれば(有明親水海浜公園の範囲外なので)これまでどおり船などの進入が可能で釣りもできる。

Q:官民連携施設(カフェなど予定)の民間業者は?

→豊洲ぐるり公園のレストラン(ラ・シャンス)を運営するアイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社を中心とした連合体「ARIAKE BLUE GARDEN」。

(カフェなど予定している官民連携施設 ※画像:東京都より)

 

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