風邪など病気にかかったお子さんを預かってくれる「病児保育室フローレンス豊洲」が2019年1月17日(木)に豊洲駅前の豊洲シエルタワー1階にオープンします。
子育てしている共働き家庭が抱える悩みのひとつが、“子どもが病気になったときに仕事へ行けない”です。
昔よりも有給休暇が取りやすい風潮になってきたとはいえ、仕事を休むのはなかなか難しいという実態があります。
そこで、子育て世代の要望を聞いて行動を起こしたのがNPO法人フローレンスと有明こどもクリニック。生後6ヵ月〜6歳までの病児保育を行う「病児保育室フローレンス豊洲」を豊洲エリアに作ったのです。
1月10日に実施された記者会見へは筆者は不参加でしたが、公開されたプレスリリースをもとに記事を書き起こし、ご紹介させていただくことにしました。
区の既存病児保育施設は使いづらい
そもそも、すでに江東区には区の設置する病児保育室(2施設)と病後児保育室(2施設)があります。
江東区は利用者が少ないことを理由に、新規施設の開設に消極的な姿勢を示しています。
ただし、実際に住民の声を聞いてみると、本当は利用したいのに利用しづらいから利用しない、という住民側の本音が隠れていました。下は区の病児保育室を使いたいと思わない人が答えたアンケート結果の一部です。
つまり、既存の病児保育施設は感染症だと預かってもらえなかったり、いまいち予約しづらいシステムになっていたりと、利用者が使いたくても使えない既存施設の欠点が判明したのです。
利用しやすい病児保育施設を望む声に対応
一方で、病児保育の要望が多く寄せらた有明こどもクリニックは働くママ・パパの声を重視し、区からの運営補助が出ないにもかかわらずスピード重視で認可外の「病児保育室フローレンス豊洲」を開設。
NPO法人フローレンスが運営し、有明こどもクリニックが指導医を担当します。
利用料金は1日3,000円です。そのほか、初回登録料が1,000円かかります。
今後、病児保育室の稼働率を上げ、地域の子育て世帯にとって不可欠な施設だと示すことで早急に江東区から認可を受ける計画です。
では、「病児保育室フローレンス豊洲」の特長を見ていきましょう。
ネット予約で利用しやすく。感染症のお子さんもOK
「病児保育室フローレンス豊洲」はインターネットでの予約に対応し、インフルエンザなどの感染症にかかった子どもも預かる、といった利用者の利便性を重視しています。
特長は以下のとおり。
- Web予約に対応
- 感染症のお子さんを預かる際には部屋をわけて他への感染を防ぐ
- 有明こどもクリニック豊洲院が万全にバックアップ
- 保育園に通っていなくても利用できる
- 江東区以外の人でも利用できる
定員は4名。一見すると数字上はあまりにも少なく感じるかもしれません。しかしながら、ここは病気の子どもを預かる保育施設ですから、通常の保育園とは違って決して少ない定員とは思いません。
預かった子どもが別の子どもの感染症に感染しないよう、感染症の子は別の部屋にて預かるそうです。これも定員が少ないからこそできることですね。
また、豊洲駅前の立地ですからアクセスしやすく、子どもを預けてすぐに電車で勤め先へと向かうことができます。シエルタワー1階、豊洲子ども家庭支援センターの隣が入口です。
子育てママさんパパさんの声から誕生した「病児保育室フローレンス豊洲」。万が一のときにはきっと役に立つ病児保育施設ですから、ぜひ事前登録しておくと良いでしょう。
病児保育室フローレンス豊洲 (1月17日オープン)
■利用可能時間:9:00~18:00
■利用可能日:月曜日〜金曜日(祝祭日・年末年始・夏季休業期間を除く)
■定員:4名
■利用年齢:生後6ヵ月〜6歳(未就学児)
■料金:1日3,000円(初回登録料が1,000円)
■場所:東京都江東区豊洲5-5-1 豊洲シエルタワー1階
■公式サイト:https://byojihoiku.florence.or.jp/toyosu/