中央区・晴海と江東区・豊洲を結んでいた「旧晴海鉄道橋」。戦後日本の復興と高度経済成長を支えてきた東京都港湾局専用線(臨港鉄道)の晴海線が1989年(平成元年)2月まで走っていたところです。
蒸気機関車やディーゼル機関車などの貨物列車が走っていたこの橋が使われなくなってから早30年余り。
そんな旧晴海鉄道橋を復活させようと、東京都港湾局は2025年度(2026年3月)の完成を目指し、人の通れる遊歩道にするための工事を行っています。
遊歩道化のニュースは以前にご紹介したとおりですが、今回は工事スケジュールを改めてピックアップしたいと思います!
旧晴海鉄道橋 遊歩道化スケジュール
旧晴海鉄道橋は全部で3段階の工程を経て遊歩道化していきます。
そのままでは遊歩道として使える状態にないため。まずは耐震補強から。
期間 | 工事内容 | |
---|---|---|
① | 2021年2月〜2021年度 | 下部耐震補強 晴海側 |
② | 2021年度〜2022年度 | 下部耐震補強 豊洲側 |
③ | 2022年度〜2025年度 | 上部工事と遊歩道整備 |
耐震補強のうち、晴海側の半分はすでに完了しています。もう半分の豊洲側は2022年度(2023年春ごろ)までに耐震補強が終わる計画。
その後、旧晴海鉄道橋の上部にあたる工事を実施し、2025年度(2026年3月)までに遊歩道を整備します。
つまり、私たちが旧晴海鉄道橋遊歩道を歩けるようになるのは2026年の春以降。
まだまだ先ですが、ブランズタワー豊洲も計画発表から入居まであっという間でしたし、きっと年月が経つのはあっという間のはず!
ちなみに、当時のままの線路が手の加えられていない状態でそのまま残ってるのは豊洲でここだけ。非常に珍しいスポットなのです。
豊洲側の補強に向けて 水を抜く
この記事を書いている2022年7月現在は、旧晴海鉄道橋の豊洲側に位地する橋脚の補強を本格化するところ。
その前段階として橋脚周りを囲い、水を抜く作業をしています。
先日行ってみたら、ポンプで水をジャバジャバと排水している様子を見ることができました。
橋の色は赤から本来の緑へ
旧晴海鉄道橋は「赤橋」なんて呼ばれることもあったそうですが、本来は緑色の橋でした。遊歩道化に伴い、本来の緑に戻す計画です(変更になる可能性もあり)。
筆者は経年劣化で錆びて赤くなった今の姿しか見ていないので、赤じゃなくなってしまうのが寂しいと半分思いつつも、元の姿を取り戻した緑の旧晴海鉄道橋も見てみたいという期待も半分。
今しか見られない赤橋をしっかり目に焼き付けておこうと思います!