昭和40年代に建設された豊洲の都営住宅「都営豊洲4丁目アパート」(全13棟)は建て替えられ、新築の全5棟のマンションへと集約されます。
現状、新しい建物の名称は「(仮称)都営高層住宅江東区豊洲四丁目団地」。正式名称は今後決まることでしょう。
今回、住人の方から入居時期を教えていただきました。情報によると、入居時期は2022年6月。
つまり、夏には新築5棟への引越しがスタートするのです。
(仮称)都営高層住宅江東区豊洲四丁目団地の概要
号棟 | 建物階数 | 戸数 | 備考 |
---|---|---|---|
① | 14階建て | 84戸 | |
② | 14階建て | 70戸 | |
③ | 14階建て | 84戸 | |
④ | 13階建て | 120戸 | 1階は豊洲保育園 |
⑤ | 13階建て | 143戸 |
集会所、駐車場、駐輪場も備えています。
2022年夏からの移転対象は、1〜13号棟のすべての住人。なお、家賃は現状のままとはいかず、やはり値上げとなるそうです。
2021年10月現在は周辺工事中
2021年10月現在は、通路や駐車場・駐輪場の工事が行われている真っ最中。
豊洲保育園になる場所で整備されているのは、保育園の玄関と庭でしょうか。
また、豊洲4丁目公園との間の歩道はこれまでとても幅が狭かったですが、広くなって歩きやすくなるみたい。
もともとお地蔵さんの櫓があった場所には、ブロックがしっかり残っていました。これも近いうちに取り除かれることでしょう(撮影日2021年10月18日)。
これらの工事は2022年春まで行われる予定です。
都営住宅はすべて解体へ
高層化により13棟から5棟へと集約される都営住宅は、移転が完了すると元の建物はすべて取り壊されます。
このなかには、天皇陛下(現上皇陛下)の布団を作った「金井寝具店」や、終戦直後から営業していて看板娘ならぬ看板猫がかわいい「落合靴店」も含まれています。
なお、13棟のうち、すでに7棟(5・6・7・8・9・10・13号棟)は解体済み。
解体は悲しいニュースではありますが、一方で、解体により都営住宅の土地のうちザックリ3分の2ほどがさら地となり、創出用地となります。
そして、豊洲4丁目ではいよいよ大規模な再開発が始まるのです。
とはいえ、再開発の内容についてはまだまだ真っ白な白紙状態。
地下鉄8号線(有楽町線)の延伸が徐々に現実化するなか、4丁目の再開発は地下鉄の延伸計画と強く関係してきそうです。