2024年7月10日、豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は発表会を開催し、新エリアを2025年初頭にオープンすると正式発表しました!
新エリアは既存施設のすぐ隣。
とよすとが“現地速報”をお届けしてからすでに10ヵ月が経過しましたが、外観からはすでに建設工事はほぼ終わり、内部の作業に取り掛かっているように見えますね。
発表会ではわずかではありますが、新エリアの情報を得ることができましたのでご紹介します。
また、この日にはギネスに認定されたとあって認定授与式も実施。
加えて、湾岸エリアの住民さんにとって気になっているシャトルバスの現状や今後の取り組みについてチームラボプラネッツの担当者に独自取材をしてきました。
チームラボプラネッツ、新エリアは3つの空間に10作品以上が誕生
7月10日に行われた発表会では、2025年初頭に誕生する新エリアが明らかになりました。
その新エリアは、
- 創造的運動空間「運動の森」
- 共創(共同的な創造性)のための教育的なプロジェクト「学ぶ!未来の遊園地」
- 「捕まえて集める森」
の3つの空間で構成されるとのこと。
このなかに10作品以上ものチームラボ作品群を展示します。
まずはハイライト動画「運動の森、学ぶ!未来の遊園地」 (© チームラボ ※参考動画)。
こちらはハイライト動画「捕まえて集める森」 (© チームラボ ※参考動画)。
たとえば、お台場から麻布台ヒルズへと移転した「チームラボ ボーダレス」で移転できなかったキッズ向け作品なども多数あります。
アスレチックのように、次から次へと板の上を歩き進んだり、ふわふわした床のうえを飛び跳ねたり。
ついつい子どもが熱中しそうな動物集めを楽しめる作品も。
スマホを使って画面に登場した動物を捕まえて収集し、またスマホから作品のなかへと動物をリリースすることも可能。
描いたイラストがまるで生命を得たように作品の中に登場する作品もあります。
これまではやや大人を対象にした作品が多かったイメージのチームラボプラネッツですが、新エリアの各空間には運動や教育といった名前がついているとおり、子どもでも楽しめるエリアになりそうです!
これにより、来館者の滞在時間はこれまでの約2倍に増えるもよう。
ギネス世界記録に公式認定!
そんなチームラボプラネッツはなんと、2023年4月1日〜2024年3月31日の1年間で来館者数計250万4,264人を記録。
この日、単一アート・グループとして世界で最も来館者の多い美術館「Most visited museum (single art group)」としてギネス世界記録に認定されました。
授与式が行われ、ギネス世界記録認定員からチームラボの猪子代表に認定証が贈られました。
湾岸住民が気になる「シャトルバス」のあれこれ
凄まじい来館者数を記録したチームラボプラネッツは、既報のとおり、東京駅・銀座・チームラボプラネッツを結ぶシャトルバスの運行を7月5日よりスタートさせました。
利用状況についてぜひ聞いてみたかったので、チームラボプラネッツの担当者さんに直撃質問。質問とその回答をまとめました。
* * *
――まず、シャトルバスは外国人の利用を想定して運行を開始したのでしょうか?
たくさんの外国のお客様が都営バスを使っていらしていることから、地域住民の皆さんには都営バスに乗れないとのお声をいただいております。
おっしゃるとおり、7月5日から運行を開始したシャトルバスは外国からのお客様の利用を想定しています。
そこで、乗車チケットは外国語対応している「Klook」を使って販売することにしました。
――1日4本ほどの運行便数の現状について
まだまだ周知ができていないのでシャトルバスの利用者はわずかではありますが、とにかくまずは始めてみようと。
入館チケットだけを購入されたお客様に対しては、購入確認メールのなかにシャトルバスもいかがですか?といった文面でアナウンスさせていただいています。
乗客数が増えるようやりながら手探りで進め、運行便数も増やしていきたいと考えています。
(注:筆者のほうでKlookを見たところ、50組以上の利用予約があることを確認)
――入館チケットとシャトルバスの乗車チケットをセット販売する計画はありますか?
今まさにその準備をしていたところで、入館チケットと乗車チケットをセットで購入いただけるようになりました。
シャトルバスは大荷物でも全席座って移動できるのがメリットですので、外国人旅行者様には都営バスではなくできる限りシャトルバスをご利用いただくよう呼びかけて参ります。
――シャトルバス以外の解決方法はいかがでしょうか
早い段階からシャトルバスや観光巡回バス、タクシーのりばの整備など、単独での検討のほか周辺施設や東京都さん、江東区さんともお話をしてあらゆる手段を検討してきました。
ただ残念なことに、例えばタクシーのりばの整備については最終段階まで進んでいたのですが、最後の最後で断念せざるを得ない状況に。今後も区と協力していろいろ施策を検討したいです。
あらゆる手を尽くしたとはいえ、結果がでないと地域の皆さまにとっては何もやっていないのと同じなので、施設としてはシャトルバスをもっと利用していただけるよう努めて参りたいです。
* * *
ちなみに、チームラボプラネッツは公式サイトの来場案内ページにて、東京駅や銀座方面からチームラボプラネッツへのシャトルバス(有料)があることをアナウンス中。
また、東京駅・銀座・築地から新豊洲方面へ向かう「都05-2(都営バス)」にて大変な混雑が見られることと、その他公共交通機関で来場してほしいことを掲載しているのも確認できました。
ギネスに認定され、来年は新エリアのオープンもあり、チームラボプラネッツはまたガラリと変わりそう。
素晴らしい施設であることは多くの人が認めていますし、そんな施設が豊洲にあることを筆者は誇らしく思います。ぜひ上記の課題解決を並行しておこなっていただき、すべてが丸く収まることを心より願っています。