ゆりかもめ・豊洲駅前からも見ることができるパチンコ屋「マリックス寿(MARIX)」。
2020年4月に実質的に閉店し、そのままになっていた建物がついに解体されることになりました。
解体工事は2021年9月1日より開始し、2022年2月28日まで続く予定。
営業再開できなかったマリックス寿
マリックス寿は有限会社寿和企画が運営していたパチンコ・パチスロ店です。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためパチンコ店に営業自粛の圧力がかかるなか、ゴールデンウィークを境に休業。以降、実質的な閉店状態となっていました。
4階建のこの建物は1990年(平成2年)築。閉店状態中に外壁が剥がれ落ち、周辺住民から不安の声が出ていた同店ですが、その後あっさりと修復されたのは記憶に新しいです。
そして、2020年9月。大石商事株式会社が寿和企画からマリックス寿を買収しました。
とよすとがマリックス寿の実質的な閉店をこれまでニュースにしなかったのはこの動きが気になったからです。
マリックス寿が店名を変えるのか変えないのかはわかりませんでしたが、新型コロナが落ち着いたら営業再開しようと、復活のタイミングを伺っていたに違いありません。
しかし、2021年夏になっても新型コロナは収束せず、それどころかますます感染が拡大しました。
その結果、マリックス寿は復活を諦め、解体を決断するに至ったのだと思われます。
なお、寿和企画は2019年春まで同じ豊洲でパチンコ店「ラ・メール 豊洲店」も営業していました(現在「豊市」「田中学園」等の営業している寿和ビル)。
“P”マークの立体駐車場も解体へ
では、マリックス寿の立体駐車場はどうなるのでしょうか。豊洲のマンション群を見渡すときに必ず視界に入っていたあの“P”マークの立体駐車場「和泉パーキング」です。
気になったので見て確認しようと思ったのですが、立体駐車場前にはロープと張り紙によって敷地への立ち入りが禁止されており、また、見に行った時刻が夜だったため解体標識があるのかどうか目視できず。。。
しかし、もう一度マリックス寿の解体標識を見てみたら、なんと、解体対象の建物が①・②となっていました。2軒分の記載があったのです!
概要によると、②の建物は1階建と表記されているのに高さが35.83mもあるため、間違いなく立体駐車場です。このことから立体駐車場もマリックス寿とともに解体されることが判明しました。
ちなみに、和泉パーキングはマリックス寿と同じく有限会社寿和企画の運営。
と、この記事を書く際に写真を再び見ていて気づいたのですが、上記の解体標識にはしっかり「江東区豊洲5-2-9」と「江東区豊洲5-2-11」の記載がありました。豊洲5-2-9は和泉パーキングの住所です。
江東区豊洲5-2-11・・・マリックス寿
江東区豊洲5-2-9・・・和泉パーキング
住所としては別々ですが、実は奥では隣り合う形になっています。それぞれをつなげると下図のピンク色部分のとおり、そこそこ大きな敷地が生まれます。
ということで、豊洲のマリックス寿と立体駐車場の解体に関するニュースをお届けしました。
通常、お店の解体は悲しい話題となるのですが、すでに閉店状態だった建物で老朽化も懸念されていましたし、解体が決定したのはホッとしたのが正直なところです。
なお、マリックス寿のすぐ隣では、築48年のアパート「第2コーポ豊洲」がまさに解体工事の真っ只中。
第2コーポ豊洲に続き、マリックス寿と和泉パーキングが解体されると、ここには連続した大きな土地が誕生します。
今後、この土地はどのように活用されるのでしょうか。非常に気になります!