東京・お台場パレットタウンにあるデジタルアートミュージアム「チームラボボーダレス」は2021年7月15日(木)に作品の大規模リニューアルを実施します。
チームラボボーダレスは複数のフロアにわかれており、非常に作品数の多いミュージアム。
正式名称は「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」といろいろ大人の事情たっぷりな長い名称ですが、呼ぶときにはチームラボボーダレスで良いでしょう。
さて、2018年6月の開業以来となる大幅なリニューアルを遂げたチームラボボーダレスですが、いったい何が変わったのか。
前日の14日に開催された関係者向けの内覧会を取材してきましたので、いくつかの作品をご紹介。
作品同士の境目がなく、具体的な作品数を挙げることは難しいのですが、少なくとも10作品が追加もしくは大幅に変更。すでに行ったことのある方でも、きっと新鮮な気持ちで楽しむことができるでしょう!
豊洲のチームラボプラネッツと何が違う?
チームラボといえば、豊洲にはチームラボプラネッツがありますが、お台場のチームラボボーダレスは豊洲とまったく異なる施設です。
どちらかというと、チームラボボーダレスは子連れや家族で楽しめる印象。境目のない作品が多かったり、体を動かして楽しむ仕掛けがたくさんあったりします。
今回のリニューアルでは、特に体験型の作品がさらにパワーアップしました!
その代表とも言えるのが、施設内で大きく3つにわかれているうちの1つ「運動の森エリア」です。
子どもが喜ぶ体験が増えた「運動の森エリア」
運動の森エリアには、新たに4作品が登場。うち3作品は飛び跳ねたり、乗ったり、子どもがキャッキャ楽しめそうなエリアです!
単に体を動かすだけでなく、行動に応じて光と音によるエフェクトがかかり、つい何度でも遊びたくなる作品も。
「弾む水の天才ケンケンパ」は、マークや形、色に連動。同じマークや色をうまく連続して踏むと、さらに美しい光のエフェクトが発生します。これがめちゃくちゃ気持ちいい!
「タイフーンの上のエアリアルクライミング」は、人が乗ると連結されている他の棒に影響をあたえ、さまざまな色の渦(タイフーン)が発生。
他の人と近づくと複数の渦がぶつかって消えたり、巨大な渦に変化したりと、こちらも見応えがあります。
「インビジブルな世界のバランス飛石」は、弾力のある踏み台を次々とジャンプして乗り移って遊ぶ作品。変化する色や音を楽しみつつも、飛び石から落ちないようにバランスを取らなければいけない奥深さも。
自分で描いた塗り絵がフロアを動き回る!
また、新しい取り組みとして「グラフィティネイチャー」と「世界とつながったお絵かき水族館」が誕生。
グラフィティネイチャーは、自分で塗った動物や魚の絵が縦横無尽に会場内を駆け回ります。
ぬり絵そのものは3分程度でサッと塗ったにも関わらず、これをスキャンするとすぐアートとなって出てくる。
筆者が塗ったまったくセンスのないカエルだってこのとおり!あっという間にデジタル作品として生まれ変わり、会場内をぴょんぴょん飛び跳ねて行きました。
これを撮ろうと追いかけて行ったのですが、なかなか足が速くて(笑)子どもだったら大喜びで追いかけて行くでしょうね!
そして、自分で生み出したデジタル作品は「お絵かきファクトリー」にて缶バッチやタオルなどのグッズにして持ち帰ることが可能。
料金は別途必要ですが、すぐにその場で持ち帰れます。
体験が思い出に残る新しい試みとあって、特に子ども連れのファミリーにはオススメです。
また、同じお絵かき系の作品では「世界とつながったお絵かき水族館」がすごい。なんと、海外で展開しているチームラボのミュージアムとつながっているんです!
たとえば、中国・上海「teamLab Borderless Shanghai」で描いたイラストが、お台場に出現!逆に、お台場で描いたイラストが上海で登場します。
旗を持った魚が現れたらその合図。魚に誘導されて、お台場から海外へとイラストが移動していくんです。
そして、こちらは上海から来てくれた魚や動物たち!面白くて、海外の子供たちがどんな絵を描くのか、しばらく見つづけてしまいました(笑)
つい見惚れてしまう、連動する作品たち
続いて、「Borderless Worldエリア」はその名のとおり、作品と作品の境目がない作品がよりパワーアップ。よそから移動してきた作品が今いる作品に入り込んできて、その瞬間しか見られない空間となります!
すべてコンピュータによってランダム制御されているためパターンはなく、いつ何がどうなるのかスタッフすら想定できないそうです。
たとえば、新しく追加された「反転無分別、境界を越えて描かれる – One Stroke, Clod Light」 はチームラボが設立以来書き続けている“空書”の一筆が、ディスプレイの枠を超えてどんどん外へ書が広がっていきます。
スタッフさんが、走って!というのでついて行くと、こんなに遠くの作品にまで“空書”が広がっていました。
この広がる体験が面白く、他のミュージアムでは味わえない楽しさです。
また、「光の彫刻」は新たな光を生み出す体験が追加。色は重ねると黒になりますが、光は重ねると白くなる性質を活かし、光線の集合によって無数の色を生み出します。
この光の彫刻は時間によってさまざまな作品に変化、新たに5つの作品を見ることができます。
リニューアルしたチームラボボーダレスを楽しもう!
なにせ作品数がめちゃくちゃ多いのでこれでもぜんぜん紹介しきれていないのですが、気をつけてほしいのはどれもパッと見て次の作品に移動するのはほぼ無理。ずっと見入ってしまいます。
入館すれば少なくとも軽く2時間は見て楽しめますし、ハマる人は普通に3時間も4時間もいるそうなので、ぜひお時間があるときにゆっくり足を運んで楽しんでくださいね!
なお、チームラボボーダレスは靴を履いたまま鑑賞するスタイル。ただし、上のフロアはヒール靴での入場が不可のため、途中でシューズのレンタルが用意されています。館内でのストロボ、三脚、自撮り棒の使用は禁止です。
【森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス】
■開館時間:時短等あるため公式サイトでご確認ください
■休館日:不定休(7月は14日)
■料金:大人3,200円/中学生〜4歳1,000円/障がい者割1,600円
■場所:東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン(大観覧車横)