2024年8月22日、一般社団法人大日本水産会は「第26回ジャパンインターナショナルシーフードショー」を東京ビッグサイトで開催し、そのなかで親子を対象にした「親子おさかな学習会」を実施しました。
事前に応募した約1,000人の中から、幸運にも抽選で当たったのは400名(200組)。
うち、半分の200名(100組)が初日に招待され、魚について学習したり、会場を巡って試食したり、たっぷり魚と触れ合う一日を過ごしました!
事前に告知の協力をさせてもらった筆者もシーフードショーの会場を訪れ、親子おさかな学習会の様子を見てきましたのでレポートしますね。
親子おさかな学習会
とよすとではすっかりお馴染みとなった大日本水産会・魚食普及推進センターの早武忠利さんが講師を務め、“魚や海を好きになって!”をテーマに、まずは1時間ほどの講座「おさかなゼミ」からスタート。
小学生でもわかりやすいようにたくさんの写真を使って、魚の豆知識から美味しく食べるコツ、環境への配慮、漁業への就職勧誘(笑)まで、ギッシリ内容の詰まったお話をしてくれました!
魚はどこから来る?天然魚と養殖魚どっちが大事?生の魚と冷凍の魚はどっちがいいか?などなど参加者の興味を引く内容で始まり、なるほどそうだよねと答えに納得。
たとえば、エビには赤いエビと白いエビがいます。
実は、赤いエビは海の深いところにいるエビで、一方の白いエビは浅いところのエビなのだとか。
つまり、白いエビは浅いところで生きているから“養殖”しやすいのです。
何気なく接している魚たちにそういう特徴があるのだとわかると、魚介類を調べるのが楽しくなりませんか?
豊洲の文化堂やあおきで販売している魚を例に挙げて、魚を楽しく解説。
子どもにとっても親御さんにとっても非常に勉強になる講座だったと思うので、確実に魚介類について詳しくなったことでしょう!
会場には、しっかりメモを取るママさんの姿や、スライドをスマホで撮影する親子、早武先生からの質問に手を挙げて積極的に返答するお子さんなど、皆さん楽しみながら真剣に参加されている様子でしたよ。
もし、魚を調理するのが面倒くさいなら缶詰がおすすめという早武先生。
サバの缶詰とかサンマの缶詰とか、缶詰なら骨まで簡単に食べられますし、缶詰の油まで飲むと栄養をたっぷり摂取できるとのこと!
缶詰の油はキッチンの排水溝に捨てちゃうと川や海を汚すので、無駄なく他の料理に使ってほしいと訴えていました。
もっと魚のことを知りたかったら、魚食普及推進センターのページを見てみると良いでしょう。
水産業に入りたい子いますか?との問いかけに対して、会場からは何名かの子どもが挙手!
このイベントにはそんな未来の人材を募る下心もあります(笑)と、早武先生。
終盤には、魚を研究しているという中学2年生の石橋さんがゲストに登場。このあとの鮮魚タッチのコーナーでも魚を解説するなど大活躍でした。
あの魚にも触れる鮮魚タッチ!
講座が終わると、実際にジャパンインターナショナルシーフードショーに出展している企業ブースや地方ブースを各自で自由に散策です。
鮮魚タッチのコーナーでは、豊洲市場から持参したたくさんの魚や貝に触れられるとあって大人気。
そのなかには、なんとクロマグロも・・・!ズッシリと重みのあるクロマグロを力強く持ち上げてくれた子どもの勇姿をどうぞ!
また、スタンプラリーに参加して対象ブースのスタンプを集めていると、各社の特徴が学べるのも良いですね。
シーフードショーの魅力あふれる試食
そして、参加者の皆さんがもうひとつ楽しみにしていたのは試食でしょう。
ジャパンインターナショナルシーフードショーでは、漁業関係の来場者に混じって同じようにマグロやサーモン、いくら、ブリなど、さまざまな魚の刺身や寿司を試食することができました。
ほぼすべてのブースで試食を実施していたのでは?と言っても過言ではないくらい、会場内のどこを歩いていても試食を勧められるレベル。
その一例がこちらです。
KYOWAでは、紅鮭いくらをはじめ3種類のいくらを白飯とセットで食べ比べ。
同じくKYOWAではカニの味噌汁もいただけました。
キョクヨーでは、カニカマをサラダに入れて試食。いろいろな料理に使えるカニカマの進化は本当にすごい。
また、日本活魚のブースでは富士山サーモンを大きな切身でいただくことができました。富士山サーモンの美味しさに驚きです。
生きたエビの展示もありましたが、「これは本物です」の表記にもびっくり!大きい。
近畿大学が開発した「ブリヒラ」をお寿司にしていただくこともできました。ブリとヒラマサのハーフの魚です。
JF沖縄漁連では、沖縄の名物もずく。シークァーサーのドレッシングをかけてさっぱり。
笹谷商店のブースでは北海道産・釧路乃膳いくら醤油漬け。これを軍艦巻きにしたものがめちゃくちゃ美味しかったです!
明太子でお馴染みのかねふく。スティックタイプの明太子を白飯にかけて試食できました。使い方はいろいろあるようで、展示パネルも要チェックです。
北水のブースでは、マグロの切り落としやマグロのタタキなど複数を試食。実際にパック商用になっているマグロです。
県水通商のブースでは、熟成マグロの切り落としや中落ちを贅沢にもいただくことができまして、本当に会場内を歩くだけでお腹いっぱいになってしまいました。
参加した子どもからは、「試食が美味しかった!」「魚に触れて楽しかった」などの声がありました。
本来はビジネス関連のイベントなので一般人は入場できないのですが、試食ありの会場散策は「親子おさかな学習会」に参加した方々の特典ですから、今回当選された皆さんは本当にラッキーだったと思います。
おそらく、来年も開催されると思いますのでそのときには忘れずに応募しましょうね!
当選するかどうかはわからないけど、応募しないと何事も始まりませんから、ぜひ魚食普及推進センターのWebサイトをチェックしたり、とよすとからのお知らせをお待ちください。
このイベントをきっかけに、魚が好きになったり、水産資源への関心が高まったりしますことを願っています!
8月のイベントスケジュールはこちら↓