晴海客船ターミナルがなくなる!臨海副都心へ新客船ターミナルを建設へ [2017年3月 区政報告会レポート]

晴海埠頭と晴海客船ターミナルは廃止・解体されることが正式に決定しました。

江東区議会議員・西垣誠氏が2017年3月26日に開催した区政報告会のなかで解説した内容によると、現在、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、晴海エリアでは晴海客船ターミナルとすぐ隣接した大規模な土地に選手村が建設中。大会終了後に選手村が解体されるとこの土地は民間に売却され、住宅地(タワーマンション等)になることが見込まれているそうです。ちなみに、晴海は中央区。

(江東区議会議員・西垣誠氏)

豊洲側にはパークタワー晴海(建設中)、ザ・パークハウス晴海タワーズなどが、また、月島・勝どき側には晴海アイランドトリトンスクエア、ドゥ・トゥール、ザ・晴海レジデンスといったたくさんの分譲・賃貸マンションが立ち並んでいますよね。今後、晴海の南西側にも多くのマンションもしくは大規模なマンションができることでしょう。

現在でも周辺にどんどん新しいタワーマンションが作られている真っ最中で、晴海は住宅エリアに変わろうとしています。そこにいつまでも客船ターミナルや埠頭があり続けるのはどうだろう?といった議論がなされたようで、ついに廃止が決定したというわけです。

晴海客船ターミナルの廃止決定に先駆けて、2015年12月には東京都港湾局が臨海副都心に位置する「船の科学館」の先の海上に新たな新客船埠頭を整備すると発表しています。世界最大級のクルーズ客船(オアシス・オブ・ザ・シーズ)の停泊にも対応するそうで、横浜や神戸に奪われてしまった客船需要を呼び込みたい考え。2016年2月の都議会では2019年に完成を目指しているとの答弁がありましたが、もう少し先になりそうです。

→ 東京都港湾局:新客船ふ頭ターミナルビルの概要について

→ 東京都議会:経済・港湾委員会速記録第二号

晴海客船ターミナルでは毎年いろいろな催し物があってたいへん賑わっていたのですが、それもなくなるでしょうから少し寂しくなりますね。船舶利用や船好きな人の利用だけでなく、コスプレイヤーさんの撮影スポットとしても晴海客船ターミナルは人気です。

豊洲市場は?有明はどうなる?

そのほか、西垣氏は区政報告会のなかで江東区のさまざまな現状や今後の見通しを解説。

2017年度には12の小学校の通学路に防犯カメラを設置したり、区内の公園に監視カメラの拡充していく計画を示したほか、東京オリンピック・パラリンピックに向けて英語を話せるボランティア人材を増やすため文化センターでの英会話講座を実施していくとのこと。

有明地区では、江東区立第二有明小学校・第二有明中学校が施設一体型となり、9年間の義務教育学校である小中一貫校「有明西学園」が2018年春に開校します。

ただ、西垣氏は必ずしも施設一体型の学校が良いと決めつけてはいけないとし、これまでのような離れている小中学校や隣接した小中学校、そして施設一体型の小中学校をそれぞれデータ分析する必要があるとの考えを示しました。ちなみに、学区域の変更が実施され、豊洲6丁目にお住いのお子さんが有明西学園へ入学できるようになる予定です。

さらに、武蔵野大学が運営する定員310人の「有明北3-1街区認定こども園(仮称)」の設置に関しても解説。江東区の南部地区は急激な人口増加エリアとなっていて、これからの増えるであろう幼児教育・保育需要に対応していきます。

→ 江東区:子育てしやすいまちを目指して 認可保育所の整備を計画

そうそう。何気にまったく知らなかったので新鮮だったのですが、分譲マンションを購入した人は購入代金のうち125万円は「公共施設整備協力金」として江東区に寄付されているのことをご存知でしたか?

ほとんどの場合はマンション価格に最初から含まれているので、気付かないのは不思議ではないそうです。勝手に金を取りやがってこの野郎!と鼻息を荒くするのは少々お待ち下さい。無駄に搾取されているというわけではなく、マンションが建てば一気に人が増えますから、人口増加に併せてどうしても必要になってくる公共施設の整備やサービスの拡充に公共施設整備協力金を充てているんだそうです。

例えば、豊洲シビックセンターの建設にも公共施設整備協力金が使われているんですよ。先ほどの「有明北3-1街区認定こども園(仮称)」にも充てられる予定です。

また、西垣氏は気になる築地市場の豊洲への移転についても言及。すでに土壌汚染対策法では新市場の土壌は安全であるとされているうえ、地下水の水質基準については農水省も認可しており、いくら小池都知事が移転を先延ばしにしてもこれらの理由から豊洲への移転は法的に可能だそうです。

そもそも、当初、市場移転の条件は土壌の浄化が焦点でした。どうせだったら土だけでなくて地下水も浄化した方がクリーンな市場のイメージになる。と、当時の石原都知事が地下水も条件に入れてしまったのだそうです。それが結果として、移転のハードルを高めたことになったんですねぇ。。。

とても1本の記事にまとめ切れないほど、西垣氏はボリュームある資料をプロジェクターや配布資料を使い、集まった区民に対してわかりやすく説明。筆者は今回のような区政報告会へは初参加だったのですが、すでに区が発表済みの情報もわかりやすく噛み砕いて説明してくださったので、参加者のみなさんも満足そうでした。

このような区政報告会は年に3回ほど開催しているそうで、次回は7月に行うとのことです。江東区の現状や未来が気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。