観光

湾岸の観光に便利なMaaSアプリ「モビリティパス」で東京臨海シャトルに無料乗車してみた!

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東京都が公募した「MaaSの社会実証モデル構想に関する実証実験」が2020年1月16日(木)、東京・臨海副都心でスタートしました。期間は2月12日(水)まで。

MaaS(Mobility as a Service)とは複数の交通サービスを組み合わせ、アプリ1つで検索・予約・決済までを行うことで交通手段の最適化を図るというコンセプトで提供するサービスのこと。

この実証実験期間中は専用スマホアプリ「モビリティパス」を使ってさまざまなサービスが利用できます。

MaaS実証実験アプリ「モビリティパス」

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提供会社と提供サービス一覧

連携する各社が提供するサービスは以下のとおり。

株式会社ナビタイムジャパン

本実験の企画・運営、アプリ開発、マルチモーダル経路探索エンジンの提供、移動データ分析

株式会社ドコモ・バイクシェア

シェアサイクルの運営、1日乗車券の提供

JapanTaxi株式会社

デマンド型シャトル(無料)の提供

東京臨海高速鉄道株式会社

りんかい線の運営、1日乗車券の提供

一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会

観光施設情報などの観光コンテンツの提供

KDDI株式会社

キャッシュレス決済技術の提供、アプリ開発サポート、プロモーション

実験の目的とMaaSアプリ「モビリティパス」

本実験は、交通の不便を解消することと観光客を観光スポットへスムーズに輸送・回遊させることを目的にした、東京臨海副都心エリアを対象にした実証実験です。

多言語対応の専用MaaSアプリ「モビリティパス」をスマホにインストールすれば、誰でも実験に参加できます。

アプリで勝どきからお台場までのエリアを巡回するタクシー「東京臨海シャトル」に無料で乗車できるほか、シェアサイクルの利用予約・支払いも可能。電車・バス・シェアサイクルなど交通サービスを複数利用した場合の交通経路や所要時間をあらかじめ把握することができます。

また、お台場や豊洲などで使えるお得なクーポンりんかい線が1回無料で乗れる乗車券が貰えるといった特典があるのも嬉しいですね。

モビリティパスで東京臨海シャトルに無料乗車してみた

今回はモビリティパスを使って東京臨海シャトルに乗車してみましたので、解説と乗車のもようをレポートします。

東京臨海シャトルのルートと運行時間

東京臨海シャトルの運行ルートは以下の2ルートです。

  • お台場回遊ルート
  • 勝どき〜お台場ルート

東京臨海シャトルはJapanTaxiが運行する巡回型の車両。好きな場所へ連れて行ってくれるわけではなく、ルートと停車位置(乗降場所)が決まっています。

どちらのルートでもお台場へ行くことが可能ですが、お台場回遊ルートはお台場をグルっと周遊するコースで走り、お台場エリアの複数スポットを移動したいときに便利。

また、勝どき〜お台場ルートは勝どき駅前、晴海(トリトンスクエア前)、豊洲駅前、新豊洲駅前、豊洲市場前などで乗降でき、湾岸住民も便利に利用できます。

東京臨海シャトルの運行時間帯は10時〜19時に限られます。

東京臨海シャトルの予約方法と運行本数

豊洲駅前から東京臨海シャトルに乗ってそのまま晴海トリトンスクエアまで行くルートを予約しました。

乗車予約はモビリティパスから。

予約はまず行き先を指定してから。任意で出発地と日時を指定して検索します。

検索結果に「東京臨海シャトル」を使った経路が表示されたら、東京臨海シャトルの経路を選べば東京臨海シャトルの予約が可能。

乗車ルートを予約する際、所要時間はやや多めに計算されて表示されます。徒歩の時間や駅から施設までの時間が含まれているためで、決して「東京臨海シャトル」の乗車時間ではありません。

ギリギリで行動することが多い筆者にはちょうどいいです(笑)

実証実験中における東京臨海シャトルの運行本数は2ルートを1時間あたり1〜2本のペースで運行しているとのこと。

乗りたい時間帯に東京臨海シャトルがなかなか見つからなかったのですが、単純に本数が少なかったせいでした(^_^;)

東京臨海シャトルに乗ってみた

東京臨海シャトルが豊洲駅前にやってくる時間に所定の場所で待っていると、ほぼ定刻で黒い車がやってきました!

これが東京臨海シャトルです。乗車料金は無料(実証実験中)。

乗車時にアプリの予約番号を運転手さんに提示。

もし、この先の停車場で誰かが乗車予約をしている場合にはその都度停まってお客さんを乗せていきます。なお、予約していないと停車しませんのでご注意ください。最大乗車人数は8人まで。

運転手さんに聞いたところ、どの停車場で何人乗ってくるかは車載器で確認できるため忘れずにお客さんを拾えるんだそうです。

今回はあえてお台場へは行かず、晴海トリトンスクエア前まで東京臨海シャトルに乗車しました。

湾岸エリアの住民目線としては、お台場へはもちろん便利になるとは思うのですが、むしろ晴海で乗降できる点に注目。晴海にお住まいの方がお台場や豊洲市場方面に行く場合とか、お台場から晴海・勝どきへ向かう際に便利に利用できそう!と思ったからです。

10分もかからずに晴海に到着。晴海トリトンスクエア向かい側の停車場で降りました(勝どきルートの場合)。

アプリの使い方は特に説明しないでも良さそうなくらいシンプル。ただ、東京臨海シャトルの予約方法がやや不親切に感じました。

行き先を指定する際に、検索→スポットをタッチ→ここへ行く→経路・日時検索→経路選択→予約、という手順が面倒くさい。

トップ画面に予約するためのメニューがないので、最初から予約するつもりでアプリを開くとユーザーは絶対に迷ってしまいます。シンプルな予約ボタンと、最初から東京臨海シャトルの利用を指定して検索したいです。

サービスを本格展開する際にはぜひ改善していただきたいなと思いました。(同内容をアンケートにてフィードバック済み)

複数のサービスを1つのアプリで利用できるMaaS

と、ここまでは単なるタクシーの乗車アプリと似た感じになってしまいますが、モビリティパスはMaaSアプリですからこれ1つで複数の交通サービスが利用できるのがメリット。

東京臨海シャトルが停車しない場所への移動にはシェアサイクルを使って行く経路を教えてくれますし、モビリティパスではそのままシェアサイクルの予約(1日利用)やキャッシュレス(クレジットカード)決済が可能です。

また、モビリティパスでアンケートに答えればりんかい線に1回無料で乗車できる利点もあります。

お台場や豊洲エリアで使えるクーポンが貰えたり、特典をフル活用すればずいぶんおトクに観光できるでしょう。

今回は東京臨海シャトルがどういうサービスかを知りたかったので東京臨海シャトルのみを利用しましたが、もし近いうちにお台場へ行く読者さんがいましたらぜひこの実証実験のモビリティパスを大いに活用してみてください!

東京都による「MaaSの社会実証モデル構想に関する実証実験」は2020年1月16日(木)から2月12日(水)まで。

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