アーバンドック ららぽーと豊洲の本屋「紀伊國屋書店 ららぽーと豊洲店」は2020年1月5日(日)、営業最終日を迎えて閉店しました。
最終日に訪れた筆者。今回はこれが同店でもらう最後のレシートです。
各スタッフが綴る、日めくりカウントダウン「あと0日」
2006年にアーバンドック ららぽーと豊洲が開業したときから13年以上ここで営業を続けてきた紀伊國屋書店。
閉店を公表してからは、閉店日までカウントダウンする形で店舗スタッフのコメントを日めくりで掲示。
「あと0日」と書かれた最後のページには
“13年間ありがとうございました
紀伊國屋書店 ららぽーと豊洲店”
とシンプルながらもスタッフ皆さんからの温かい気持ちを感じられるメッセージがありました。
この日めくりカウントダウンにはスタッフさんのメッセージが毎日綴られていて、特に閉店を4日後に控えた2020年1月1日には文学担当のスタッフさんが新たに書籍を紹介する看板を作成。
【文学】 担当I.Yの封印販売本第九弾は、去年出会ってヤラれてしまった凪良ゆうの『流浪の月』(東京創元社)『わたしの美しい庭』(ポプラ社)!
あと5日で閉店だというのに、どうしてもこの本をもっと届けたくて看板を作ってしまいました。この物語を必要としている人がきっといると思うので。 pic.twitter.com/Lx1IGRfZQO— 紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店 (@KinoToyosu) January 1, 2020
この素晴らしい本を1人でも多くの人に読んでもらいたいと、なんと、担当スタッフさんの私物を並べて試し読みできるようにしていてビックリ。最後まで書籍に対する愛の強さが伝わってきました。
13年間の想いがこもった「豊洲チャンピオン本」コーナー
同店の一角にある「豊洲チャンピオン本」のコーナーに気づいた方も多いことでしょう。
紀伊國屋書店の全店舗のなかでららぽーと豊洲店が売上No.1だった本を集めた棚です。
見てみると、子育て関連や中学受験、英会話本に加え、料理のレシピなど、子育て世代や若いファミリーの多い豊洲ならではの書籍が人気だったことがわかります。
また、ビジネスに関する書籍も並び、大手企業の集まるビジネス街らしさもみられました。
豊洲チャンピオン本についてまとめた、スタッフさんお手製の非売品小冊子を配布。筆者も1部いただきました。
愛されてきた書店が閉店
買い控えていた本をお世話になった同店で最後に買って帰ろうというお客さんでしょうか、最終日にはお客さんが長い列を作ってレジに並ぶ場面もありました。
そして、紀伊國屋書店 ららぽーと豊洲店が閉店。
筆者は16時ごろと20時ごろに訪れて様子を見たのですが、やはりひとつの書店がなくなるのはとても寂しいものです。
13年間、どうもありがとうございました。