楽天グループは東京都中央区の晴海全域・月島と勝どきの一部のエリアで、自動配送ロボットによる無人配送サービス「楽天無人配送」の提供を本日2024年11月6日(水)よりスタートしました!
8月28日から一部テストサービスを実施していましたが、ついに本格稼働です。
同日、晴海で説明会を開催するとの連絡をいただき、自動運転に興味を持っている筆者はこの説明会に参加。
実際にロボットが自動で公道(歩道や横断歩道)を走るデモンストレーションでは、無人でありながらしっかり荷物を載せて走行。
人と接触しないよう自動で一時停止から運転を再開したり、信号や横断歩道で停止するところも見ることができました。
「楽天無人配送」の内容
専用サイト「楽天無人配送」で注文した温かい料理や冷たいドリンク、生鮮品・日用品などを、自動配送ロボットが無人で最短30分で配送。
と、いうのが楽天無人配送のサービス内容です。
わずは100円で配送可能!対象店は今後増加
送料は100円。ただし、利用状況によって今後変更となる場合もあると思われます。
年末年始と悪天候を除く、毎日サービスを提供。
お届け時間は10時〜21時まで、15分単位での指定が可能(1日最大24便)。最短で30分でお届けができるそうです。
対象店はまず3店から
サービス開始時には、以下の3店が対象となっています。
- スターバックスコーヒー 晴海トリトンスクエア店
- 吉野家 晴海トリトンスクエア店
- スーパー文化堂 月島店
各店の商品を載せたロボットが、自動でしかも無人で希望の場所まで配送します。対象店は今後も増える見通し。
配送エリア
- 晴海1丁目〜5丁目
- 月島2丁目・4丁目の一部
- 勝どき2丁目の一部
マンション、オフィス、公園などを含む、近くの公道上の全62ヵ所・14,000戸以上にお届けが可能。
なんと、晴海ふ頭公園でも受取が可能です!
お届け場所は順次拡大予定。
レジ袋2〜3枚分の商品を配送可
ロボットの機体は米国Cartken社の「Model C」と呼ばれるもの。
最大速度は時速5.4kmと数値のうえでは遅い感じですが、実際はそこそこ速い!
晴海フラッグの歩道がキレイなせいか、気持ち良いくらいとてもスムーズに走ります。
ベビーカーよりも小さなサイズの機体で、大きなレジ袋2〜3枚分の量(約24リットル)を配送可能。
保温機能を搭載し、保冷ボックスによって、冷凍や冷蔵品も安心して運べます。
利用の手順と安全性は?
使い方は簡単。消費者はまず専用サイト「楽天無人配送」で注文。店舗と品物を選び、日時を指定します。
お届け中の配送ロボットはスマホで現在地を確認可能。
配送ロボットが近くまで到着したらスマホにSMSや自動電話で通知が。あとは箱を開けて商品を取り出すだけ。
取り出し時にはスマホに通知された暗証番号を入力する必要があるので、セキュリティー面でも安心できます。
完全遠隔監視が行われていて、万が一のときにはスタッフが現場に急行する体制も整えています。
2023年4月の道路交通法改正により、自動配送ロボットが届出制の遠隔操作型小型車として認められました。
このエリアだと月島警察署に届け出をしたことで、無人でのサービスを提供できるようにんりました。届け出の有効期限はなく、半永久的にサービスを提供できるとのこと。
まずはロボットを2台体制で開始。ロボットは店舗に常時待機させるわけではなく、エリア内に設置したオペレーション拠点で待機していて、注文があったら動き出します。
晴海周辺エリアを選んだ理由は、歩道が整備されていてロボットが走行しやすいから。また、そこに多くの住民や多くの小売店が存在する、この3つが理由とのことです。
ちなみに、今後は他のエリアにも横展開していく計画となっていますよ。
信号機のある横断歩道では、自動的に必ず停止。
そして、遠隔操作で走行開始の操作を行うことにしているそうです。
画像認識技術で信号の赤・青を認識して停止・再開できないのだろうか?と疑問に思ったのですが、万が一を考えて安全性に配慮し、そこは遠隔監視による人の操作で行うとのこと。
ついに本格サービスが始まった楽天無人配送。
晴海フラッグは東京2020大会で自動運転車が走っていた選手村でした。その同じ場所で本日から無人配送が始まったとあって何だか感慨深いですね。
配送業者の人手不足が深刻化するなか、こういった便利なサービスが湾岸エリアでスタートするのは大歓迎。ぜひ豊洲の方でも開始してほしい!