生活

ゴミを撒き散らすデモ行進に、有明・豊洲の住民は怒っています

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普段からゴミ拾い活動している企業や毎朝ゴミ拾いをしている団体、駅前や運河などでゴミを拾っている個人の方々など、豊洲には清掃活動されている方がたくさんいらっしゃいます。

いつも豊洲の街をきれいにしてくだって本当に頭が下がりますし、感謝しかありません。

しかし、2024年9月28日(土)。

有明・東京臨海広域防災公園を起点とし、豊洲方面やお台場方面に向けて行われたとあるデモ行進はその苦労を台無しにするものでした。

湾岸住民にとってデモ行進は百害あって一利なし

デモ行進の開催情報は事前に把握しており、騒音の被害は想定できていましたが、まさかここまでゴミの被害があるとは・・・。

(とよすとでは9月・10月のスケジュールにて開催日を掲載していました)

28日の夕方、Xのタイムラインに流れてきたのは、デモ行進が通過したあとに残された凄まじい数のゴミと豊洲公園でポイ捨てされたタバコやペットボトルが撒き散らされた惨状でした。

普段から付近の歩道や公園のようすを知っている人なら、これがどれほど異常なことかは今さら言うまでもないでしょう。

デモ行進そのものは認められている行為なので何も言いませんが、なぜゴミをばら撒くのか、ゴミをポイ捨てしないと自分たちの訴えをアピールできないのか、理解に苦しみます。

むしろ、デモ行進=ゴミの撒き散らし、という印象だけが残りました。

私たち住民は今後行われるどんな内容のデモであってもこの惨状を思い出し、少しも良いイメージを持つことはないでしょう。

ゴールに使用した豊洲公園、無許可だった

もうひとつ気になったのが、デモ行進のうち豊洲へ向かうルートにおいては「豊洲公園」がゴールになっていたこと。

夕方にはたくさんのデモ参加者が豊洲公園に集結しました。

主催側はデモ行進、つまり“イベント”のゴールに豊洲公園を使用したことになります。

豊洲公園の明らかに敷地のなかで、デモ行進の参加者に労いの言葉をかけながら一人ひとりとハイタッチする主催者のようすを映した動画がYouTubeで確認できます(動画の最後の方)。

江東区から豊洲公園の指定管理を受けている豊洲パークマネジメントJVによると、公園のイベント利用については事前の申請(公園利用許可申請書の提出)と、許可が出た場合には利用料金を納める必要があります。

少なくともスタート地点である有明・東京臨海広域防災公園の許可は得ていたはずですが、豊洲公園はどうだったのか。

公園側に質問して得た回答が次のとおりです。

「許可を出していません(申請もなし)」

「少なくとも28日(開催日)に出勤していた公園スタッフは誰一人として知らなかった(デモ開催の連絡を受けていなかった)のでみんな驚きました。昼過ぎにカラーコーンを公園側に設置している警察官に質問したところデモが来るとの連絡を受けました」

とのこと。

つまり、無許可のまま豊洲公園でイベントを開催したことになります。

警察の道路使用許可などを得て開催したデモ行進だったとしても、豊洲公園の使用許可はまったく別のものです。

ついでに余談ですが、過去にも有明から豊洲にかけて年に1〜2度のペースで開催されてきた他者主催のデモ行進についても、

「これまで豊洲公園で利用許可を出したことはない」

とのこと。

そこに住む人やゴミを拾う人のことも考えた行動を

今回のデモ行進は、5万人という参加者目標を達成したいためか1万円程度の報酬を手渡してのバイトも動員されたようです・・・。もはや何を訴えるデモだったのか。

デモ行進が決して褒められるものではなかったのは、たくさんの近隣住民による不満爆発の投稿が物語っています。

自分の住んでいる家の前や子どもたちが歩いている横で、大人が行列をなして大声を上げながらゴミを撒き散らしている光景は地獄でしかありません。

このやり切れない想いは一体どこにぶつけたら良いのでしょうか。

デモの翌朝には、きれいな街を取り戻そうとゴミを拾う方々が複数名いらっしゃったり、プロギングというゴミ拾い活動されてる方々もいらっしゃったりして、きれいにしてくださいました。

豊洲の美しさは多くの人たちの善意によって保たれています。

今後、再びデモ行進が行われゴミがポイ捨てされる場面では「NO!ゴミ!」を訴えたいです。

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