関東大震災の発生から100年を迎える2023年、豊洲公園をメイン会場に豊洲周辺のさまざまな施設で防災イベント「豊洲ぼうさいFestiv@l 2023(豊洲ぼうさいフェスティバル)」が開催されます!
開催日は東日本大震災の発生日である3月11日(土)・12日(日)で、時間は10時〜17時。
主催は江東区の地域防災力向上を目指す会です。
人気アイドルコンテンツの『アイドルマスター ミリオンライブ!』とコラボし、豊洲の各所をめぐるラリー企画やプレゼント、防災にちなんだ各種体験、グルメ屋台、グッズ販売、地域からの出店やステージイベントも予定されています。
よくあるガチガチに堅い雰囲気の防災イベントではないように見えますが、実はこれ、防災のスペシャリストや医療関係者たちが実行委員を務めている真面目な防災イベントなんです!
【3月11日 初日レポートを公開↓】
※写真以外の画像は江東区の地域防災力向上を目指す会より
※THE IDOLM@STER & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
住人だけじゃない豊洲。いろいろなシーンを意識して災害に備えよう!
豊洲にはたくさんのオフィスビルや商業施設、お店、観光施設、学校がありますが、ここでいきなりですが皆さんに質問です!
“日中に豊洲にいる人”の数はいったい何人なのかご存知でしょうか?
江東区が公表している2015年(平成27年)時点の国勢調査によると、豊洲1〜6丁目に常住している人数に、豊洲へ働きに来ている人・通学している人を足し、豊洲の外へ通勤・通学している人を引いた、合計人数(昼間人口と言います)は6万3151人でした。
ただし、この6万3151人のなかには観光客や買い物客は含まれていません。
豊洲市場や豊洲ベイサイドクロス、SMBC豊洲ビル、メブクス豊洲、豊洲ぐるり公園などが開業・開園したのは調査後なので、2023年の今はもっともっと多いはず。
つまり、観光客や買い物客も含めて日中に豊洲にいる全員を単純に数えると、軽く10万人は超えているでしょう。
豊洲の企業やお店で働いている人、大学や高校へ通ってきている人、遊びや観光で豊洲へやってきている人など、日中の豊洲は豊洲に住んでいない人の数がめちゃくちゃ多いのです。
そんな豊洲で日中に大規模な災害が起きたとき、いったいどうしたらいいのか・・・。自分で考える機会ってなかなかありませんよね。
一方で、豊洲に住んでいても自分が自宅マンションにいるときに被災するとは限りません。
外出中だったり、子どもと公園に行っているときだったり、買い物中などに大地震に見舞われる可能性だって高い。
オフィスで仕事をしているとき、地下鉄に乗っているとき、旅行しているとき、ららぽーとで買い物しているとき、豊洲ぐるり公園で散歩しているとき、などなど。
想像力を働かせて、いろいろなシーンでの災害と対策を考えなければ本当の防災はできないと思うんですよね。
そこで、世の中には多種多様な防災イベントや訓練がありますから、ぜひいろいろな防災イベントにたくさん足を運んでみてほしいんです!
今回の「豊洲ぼうさいFestiv@l 2023」はそのひとつとして皆さんの役に立ったら良いなと思い、ご紹介させていただきたいです!
楽しみながら防災に触れる豊洲ぼうさいFestiv@l 2023
そもそも、どうして豊洲ぼうさいFestiv@l 2023が「アイドルマスター ミリオンライブ!」とコラボして開催することになったのか。疑問点のひとつでした。
実行委員の方々から伺ったお話をコンパクトにまとめるとこんな感じです。
これまで防災訓練や防災イベントというと、意識の高い人や高齢者の参加が多い一方で、どうしても若い層の参加が少ないのが現状でした。
「災害があってもウチはマンションだから大丈夫だろう」との過信から、防災全般への意識がやや弱く、東日本大震災を超える地震が発生して自分の身に恐ろしい不幸が訪れたときにどう対処したらいいのかわからず、結局は他人に甘えるしかないことに・・・。
そこで、このイベントをきっかけにして災害時に役に立つ知識や体験からひとつでも得るものがあれば・・・との想いから、実行委員が今回のコラボ企画に応募。
強力な知名度を持つ「アイドルマスター ミリオンライブ!」とコラボし、湾岸エリアを訪れたさまざまな人たちに防災への関心を持ってもらうのが狙いです。
ちなみに、お話を伺った実行委員さんたちは比較的近隣にお住まいだったり、豊洲へ頻繁にいらっしゃっている人だったりで、よく豊洲のことを知っているなという印象を受けました。
豊洲エリアがゲーム・アニメ内に登場してる
豊洲が豊洲ぼうさいFestiv@l 2023の会場となったのには理由がありました。
浅い知識で申し訳ないのですが、豊洲と「アイドルマスター ミリオンライブ!」の関係をちょっとだけ解説しておきますと、実は「アイドルマスター ミリオンライブ!」には豊洲エリアがド~ンと登場しているんです。
たとえば、「がすてなーに ガスの科学館」がゲーム内では「765プロライブ劇場(シアター)」として出ていたり。
さらに、8月からは、全国の劇場でTVアニメの先行上映も。もちろん、ユナイテッド・シネマ豊洲でも先行上映されるんです!
先日公開されたアニメPV(ディザー動画)には豊洲の様子がはっきりと描かれていますよ!
そのPVの開始から30秒あたりに、とよすとの読者さんにとってお馴染みの景色が登場!がすてなーに側から晴海側を見たアングルです。
ゲームと同様に、8月から公開のアニメでも豊洲のあちこちが登場するものと思われます。
そんな「アイドルマスター ミリオンライブ!」に登場する39人のアイドルたちと一緒に、まさにその豊洲で防災について学ぼうというのが豊洲ぼうさいFestiv@l 2023なのです。
災害体験や役立つ防災アイテムが集合!グルメ出店ブースも
前置きが長くなりましたが、ここからがイベントの内容です。
非常にコンテンツの多いイベントになっていまして、細かく説明することは割愛したいと思ってキーボードを叩き始めたのですが、それでも今見直しながら文字数の多さに驚いている筆者・・・。
このイベント、おそらく江東区としては久々なレベルで大規模イベントになりそうです!
内容を列挙しますと以下のとおり。
- メイン会場の「豊洲公園」など周辺の5ヵ所を巡るとプレセントが貰えるスタンプラリー
(豊洲公園・ゆりかもめ豊洲駅・がすてなーに・そなエリア東京・豊洲シビックセンター) - 起震車に乗って地震体験
- いざというときに電源にもなる日産自動車のEV展示
(EVのバッテリーを使ってステージ機材の電気を賄うのだとか!) - 清水建設によるスマートシティの展示
- 妊婦や赤ちゃん、ペットの防災に関するブース
- 国際NGO団体
セーブザチルドレンがブース出展&ステージで人形劇
(震災後の心理的ケアについて啓発) - マンションのエレベーターを対象にした防災ブース
(エレベーターが止まったときにも安心のグッズなど) - AED体験やJDIによるVRでの救命体験
- ピコフードサービスによるコーヒーなどの販売
- 豊洲商店街(豊洲商友会)がパンやおしるこを販売
- 深川中華SINがアルファ化米を美味しく食べる方法を紹介
(停電や火が使えないときでも美味しい食事を) - お腹を満たしてくれるキッチンカー数台が出店
(ラグビーの清水建設江東ブルーシャークスでお馴染みのサメバーガーも!) - ステージイベント
- 防災グッズの販売ブース
ここで紹介したのは全ブースの一部でしかありません。
また、「アイドルマスター ミリオンライブ!」とコラボした豊洲ぼうさいFestiv@l 2023のオリジナルデザインゆりかもめ1日乗車券をはじめとする多数のイベント限定グッズの物販ブースもありますよ!
といった感じで、30前後のブースが出展・出店予定です。
アイドルといえば、豊洲の子どもたちが湾岸エリアを盛り上げてくれている「豊洲☆アイドルスター学園」も本イベントに登場し、ステージで「アイドルマスター ミリオンライブ!」の曲で可愛いダンスを披露する予定。
現在、一生懸命レッスンを重ねているとのことですので当日どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです!
「アイドルマスター ミリオンライブ!」は今年でちょうど10周年を迎えるそうで、豊洲ぼうさいFestiv@l 2023は記念すべきイベントのひとつになるかもしれませんね。
長くなりましたが、ここまでご覧いただきましてありがとうございます。
住人にとっても、豊洲へ通勤や遊びに来ている人にとっても、参加して損のないイベントだと思いますので、3月11日(土)と12日(日)にはぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか!
【豊洲ぼうさいFestiv@l 2023】
■日程:2023年3月11日(土)・12日(日)
■時間:10:00〜17:00
■場所:豊洲公園(メイン会場)・ゆりかもめ豊洲駅・がすてなーに・そなエリア東京・豊洲シビックセンター
■主催:江東区の地域防災力向上を目指す会