世界的な建築家で芝浦工業大学の特別招聘教授である坂 茂氏が国内外で巡回開催している展覧会「PAPER SANCTUARY ~ウクライナ難民の現実と詩~」が開催中です!
場所は芝浦工業大学・豊洲キャンパスの敷地内にある有元史郎記念校友会館交流プラザ。
開催は2024年10月20日(日)までとなっています。
※画像は芝浦工業大学さんよりお送りいただきました
避難所で役立つ間仕切りを使って展示
この展覧会では、坂 茂氏が災害時の避難所で家族ごとのプライバシーを守るために考案した“紙の間仕切りシステム(Paper Partition System、PPS)”を使って展示を行うという斬新さが特徴。
PPSは2022年2月24日からのロシアによるウクライナ侵攻により近隣国(ポーランド、スロバキア、フランス)へ避難した難民のために設置された間仕切りシステムで、これを使って難民の方々の詩や写真を展示します。
展示の最後には、芝浦工業大学の学生も加わった支援活動を含む世界中の災害支援活動やボランティア活動と両立をして設計する建築作品も。
紙管やリサイクル素材を用いた建築物、災害支援プロジェクト、革新的な住宅デザインなど、建築がどのように社会に寄与できるかを見ることができますよ。
早々に展示を見に行かれた読者さんからもご連絡をいただき、とても良かったですよ!とのこと。
どうやら200円以上の募金をすると、とても内容の充実した冊子がいただけるようですよ!
坂 茂氏の創造力とビジョンが生み出す新しい空間の魅力をぜひ体感してみてはいかがでしょうか!
展示期間は10月20日(日)まで。
坂 茂(ばん しげる) プロフィール
1957年 東京都生まれ。クーパー・ユニオン建築学部(NY)で建築を学び、東京、パリ、NYに事務所を構える。紙管を使った建築や、木材を使った革新的な構造で知られている。1995年にNGO「Voluntary Architects’ Network(VAN)」を設立し、世界各地での災害支援に数多く貢献したことから、プリツカー建築賞(2014年)、マザー・テレサ社会正義賞(2017年)、アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022年)を受賞。代表作はポンピドゥー・センター・メス(2010年)、大分県立美術館(2014年)、ラ・セーヌ・ミュジカル(2017年)、静岡県富士山世界遺産センター(2017年)、SIMOSE(2023年)、豊田市博物館(2024年)。現在、芝浦工業大学特別招聘教授。
【PAPER SANCTUARY ~ウクライナ難民の現実と詩~】
■日程:9月20日(金)~10月20日(日)
■時間:10:00〜17:00
■場所:芝浦工業大学 豊洲キャンパス 有元史郎記念校友会館交流プラザ
■入場料:無料
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