築地市場、ビビらなくて良いレベルの土壌汚染が発覚した今「豊洲でやっていく自信」を持つべき

東京都は2017年5月25日、5月に入ってから築地市場の敷地内111ヵ所を調査したところ、30ヵ所から有害物質を検出したと発表しました。有害物質が見つかった土壌はわずか50cmの深さから採取したもの。今後、築地市場では深さ10メートルまで掘削して詳細な調査を行うとしています。

大規模な工事により土壌を丸ごと入れ替えた豊洲市場に比べ、築地市場では地表に近い部分から汚染が見つかったことから、より深い場所や地下水から深刻な汚染が発見される可能性は十分にあります。

→ 築地市場の土壌 30カ所で有害物質が基準値超え

 

この調査結果について日刊食料新聞・豊洲市場担当記者は
“築地市場の土壌調査の結果、発表されました。率直に言って、この程度でビビってたら、まともに社会生活送れないんじゃないですか。”とツイート。

新聞記者という立場から築地市場・豊洲市場の現状をその都度報じながらも、豊洲市場の土壌調査の結果が発表された際などにはたびたび私見を交えて過激な発言をするなど、豊洲の住民である筆者はショックを受けていました。

ここで振り返ってみると、

「豊洲市場は無害じゃないとダメよ。」
「築地市場はこのくらいの汚染なら大丈夫だよね。」

この違いは何なのでしょうか。

もはや、築地市場は安全・安心である、という言い回しは移転反対の理由になりません。

逆に、この程度の汚染なら安心・安全に鮮魚を販売でき、ビビらずに普通の社会生活をも送れることを日刊食料新聞・豊洲市場担当記者さんが公言してくださったのですから、豊洲への移転が妨げられる理由はどこにもないということになります。

あっちもこっちも汚染だ、どうするんだ?というのはもう議論する意味すらないでしょう。築地市場に決定的な汚染の事実が発覚した今、さらにブスブスとナイフで突き刺すような真似は築地ブランドにも傷を作ることになりますので、これ以上は触れない方がいいでしょう。風評被害で傷ついているのは豊洲だけで十分です。

ただ、やはり築地市場は老朽化や汚さが目につきます。キャベツが丸ごと落ちていたり、階段に牛丼のゴミ容器と卵の殻が放置されたままになっているのを目撃したときにはビックリしました。

話がズレましたが、なにより土壌汚染対策法で定められている基準を大きく上回るレベルで汚染対策を実施した豊洲市場を評価するべきです。遅かれ早かれ、移転は確実に実施することになりますから、速やかに移転を実施するべきですよ小池都知事。

あとは、築地市場の人々が新しい地で仕事をやっていく自信があるかどうかです。これが一番重要だと思いますし、現に移転を望んでいた方々は当初予定されていた2016年11月の開場に向けてすでに積極的な準備をしていました。豊洲市場は職人さんたちが持つノウハウや腕を発揮する良いチャンスのはずです。(↓豊洲市場)

一方、豊洲では無理だと言うのならば、己の職人魂はそんなものなんですか?と疑わざるを得ません。「廃業したらどうするんだ?保障しろ!」なんて弱々しいことを言って、それでも世界に名を馳せた築地の職人から出た言葉なのか。そこまで落ちぶれているのなら、とっとと廃業するのもひとつの選択肢です。いや、そうじゃないでしょ。

文化というものはその時代に合った形に姿を変えていくもの、絶えず更新されていくもの。伝えるべきは心です。400年の歴史を持つ伝統ある歌舞伎は現代の最新技術を取り入れた「超歌舞伎」を生み、歌舞伎を知らなかった多くの人に受け入れられています。築地市場で働く人達は高いプライドを持っているのですから、豊洲市場でやってやるぜ!と早いとこ頭を切り替えて、我々消費者を安心させてください。

→  豊洲市場を見学し、世界に誇れる良い市場になると確信できた